スペインの「今」を感じるレスタウランテ「Ñ(エニェ)」

エニェ。

堺筋本町にオープンしたモダンスパニッシュ・レスタウランテ「エニェ」。

大阪のビジネスの中心といえば、言うまでもなく御堂筋沿いですが、昭和12年に梅田-難波間に御堂筋が完成するまでは、その一筋東の「堺筋」が大阪のメインストリートでした。大正時代には、堺筋沿いに三越、白木屋、高島屋、松坂屋を初め一流企業や老舗商店が軒を連ね、「大大阪(だいおおさか)」の流行の発信基地でもあったそうです。

そんな由緒正しき堺筋の丁度中央あたり、地下鉄堺筋線と中央線が交差する交通至便な「堺筋本町」駅から東へ約2分程のところに、この2015年6月、モダンスパニッシュ料理のレスタウランテ(スペイン語で「レストラン」という意味)が開店しました。

その名は「Ñ」(エニェ)。スペイン語にしかないアルファベット「Ñ」をそのまま店名にしたのは、ひと目でスペイン料理店と判るように、とのシェフの想いを込めた命名です。そしてそのシェフこそ「砂田 裕智」さん。兵庫県出身で、スペインのガストロ系レスタウランテなどで合計7年もの期間修業の後、帰国されたシェフなのです。

前半の3年半はマドリッドに身を置き、セルジ アローラ(Sergi Arola)率いる2つ星レスタウランテ「La Broche」と、エルブジのフェラン アドリア(Ferran Adria)が監修した料理を出す2つ星「ラ・テラサ・デル・カシノ」で修業されました。後半の3年半はバスク地方に移動して、サンセバスチャン郊外の3つ星「アケラレ」で2年、継いでバスクの様々なレスタウランテで1年半バスク料理を幅広く吸収された後、日本に本場スペインのコシーナ・ガストロノミカ(美食料理)を広めるべく帰国されたのです。

ウェイティングスペース

英国アンティーク家具によるウェイティングスペース

本町通からひと筋北に上がった角のマンションの1階にあるその店は、前庭ともいえる広いタイルテラスの奥に入口があります。モダンジャズの流れる店内に入ると、左手のウェイティングスペースにはアンティーク好きの砂田シェフが集められたアンティークのソファや暖炉が置かれています。

カウンター席

落ち着いた雰囲気のカウンター席

ソファに腰かけて真正面には西アフリカから取り寄せられた「アサメラ」の木の6メートル長のカウンターがドーンと鎮座しています。

個室

6名までの個室もあります。

カウンターがメインですが、入口の右手には6名用の個室もあり、いずれのスペースもオリーブの色をイメージした塗り壁とアサメラの木肌が醸し出すナチュラルな調和がスペインへの思いを馳せる心癒す空間となっています。


それでは、次ページからはコース料理を御紹介していきます