真実のパリにもなじむビストロ

「華の都」とは言いますが、ブランド街は、ほんの一部。地元の人はたいてい地味です。
「華の都」とは言いますが、ブランド街は、ほんの一部。地元の人はたいてい地味です。
僕の知る限り、フランス・パリという街は、日本人の大多数が想像するような「洗練された街」ではありません。

通りを闊歩する人々のほとんどは、モデルのようなモードな服を着ている訳ではなく、ヨレヨレのTシャツにジーンズ。その通りにもゴミが散乱していて、昔ながらのけして綺麗とは言えない建物が立ち並んでいます。しかし、そういう雑多さを含めた街の「深さ」や「大きさ」こそが、パリの良さではないかとも感じます。

今回ご紹介する中津の「ガニュ・パン(GAGNE-PAIN)」は、そんなパリの街にあっても溶け込むであろう空気を持ったビストロ。特に左岸、セーヌ川~サンジェルマンのビストロやブラッスリーが並ぶエリアにはしっくり来るでしょう。昨年6月のオープン以来、本当の雑多なパリを愛する人たちが詰めかけ、賑わいをみせています。



田舎風鴨のパテ ルバーブといちごのジャム(1,050円)
田舎風鴨のパテ ルバーブといちごのジャム(1,050円)
シェフの難波浩介氏は、「シェ・ワダ」で長年修業。先月ご紹介した「トゥジュール」のシェフ・斉藤氏の兄弟子にあたり、この店で独立する直前には「シェ・ワダ 御堂筋」の料理長を勤めたベテラン料理人です。料理はランチがスープ+メイン+パン+コーヒーの1,000円~(500円でプラス前菜)。夜はアラカルトのみで、前菜が1,000円前後、メインが2300円前後、デザートが500円といったところ。量的にはすべて1.5~2人前というところなので、一人でも可、二人ならいろいろオーダーして、という楽しみ方ができます。

次ページでは、レストラン出身シェフの真髄を味わえるビストロ料理をご紹介。