一歩近づいて、その人のニーズを聞く
「行き詰まり感」を抱えた人に自分から一歩近づいてみる
「行き詰まり感」を抱えている人は、自分の抱えている問題に押しつぶされ、周りに助けを求めるエネルギーさえ失ってしまっていることが多いのです。そのため、周りの人から「一歩」近づく思いやりが必要になります。
まずは、「最近元気ないみたいね」「疲れてるように見えるけど、大丈夫?」と、一言声をかけてみましょう。そして、その人の抱えている思いをじっくり聞いてみるといいでしょう。その話の中には、その人が求めるサポートのニーズが必ず隠されているはずです。
「よく眠れない」から考えられるサポートも
「眠れない」は相手の心身の状態を知るサイン
その人の立場に立って話をじっくり、共感的に聞いてあげたり(情緒的サポート)、その人を肯定してあげる(評価的サポート)だけでストレスが解け、不眠の症状が治っていくこともあります。
何週間もずっと眠れないなら、心の病の専門家に相談した方がいいケースもあります。「市役所の心の悩みの無料相談があるから、予約してみない?」と情報的サポートをしたり、医療機関に行くことに躊躇があるなら、初回診察時に窓口まで付き添う道具的サポートをしても、喜ばれそうです。
安易なアドバイスや、決めつけは逆効果
その人の立場に立って「サポート」を考えよう
一方的なアドバイスや意見の押し付けは、その人の救いにならないばかりか、逆に追いつめ、傷つけてしまうことがあります。大切なのは、その人に寄り添い、その人が必要としているサポートを察知し、その中から自分にできるサポートをすることです。周りの人のこんな支えによって、「行き詰まり感」を抱える人は、一歩前に歩きだすことができるのです。