京都グルメ/京都のフレンチ

メシャンルー (Mechant loup)

京都にあるフランス料理店「メシャン ルー」。卓越した野菜使いが光る一軒で、特にスペシャリテの「農園野菜のコンプレッション モザイク仕立て」は必食の一皿。京で味わう温故知新のモダンフレンチを是非どうぞ。

執筆者:麻生 玲央

京に芽生えたモダン・クラシック「メシャン ルー」

外観

「メシャンルー」の外観

四条通から寺町通に入り、アーケードに覆われるまでは祇園祭の山鉾巡行も行われていたという寺町商店街を抜けて御池通に出ると、右手に昭和初期完成の威風堂々たる近代建築「京都市役所」が現れます。その市役所を右手に見ながら、さらに進んだその先には、京都人のみならず、日本中いや世界中から骨董好きが集まる、知る人ぞ知る骨董街が連なっているのです。

この骨董街のちょうど中ほど、二条通を少し上がったところに、2010年6月これまで京都にあったどのフレンチレストランの料理とも「ひと味違う」フランス料理店が開店しました。 その名も「Méchant Loup(メシャン ルー)」(直訳すると“いじわる狼”)。遊び心のある名前ですね。

キッチン

キッチンからライヴ感が伝わってきます

シェフは京都亀岡出身の長野浩丈さん。今年32歳。 高校卒業後に蹴上のウェスティン都ホテルでフレンチの料理人としての基礎を学び、その後は東京・銀座の名店で更に研鑽を重ねられ、地元京都に戻って「sakami」の料理長として活躍されていたのですが、「sakami」の閉店に伴い、京都の中でも古き佳き時代の息吹が身近に感じられるこの骨董街を選び、そのど真中で「自由で新しい」フレンチを創造するために独立開店を果たされたという訳です。

店内

落ち着いた雰囲気の店内

寺町通に面した入り口は、そこにだけ異空間への入口があるかのような「紫色の壁」ですぐ分かります。左手にあるドアから中に入ると、右側には白い壁に映える黒いソファー席が奥まですっきりと連続しており、静かに流れるジャズピアノと相まって、大人が落ち着けるムーディな洗練空間といった感じになっています。

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