DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

ますます進化するiPad DTMの世界(2ページ目)

マシン性能的にはPCよりかなり低スペックなのに、ユニークなDTMアプリが続々と登場しているiPad。その勢いは留まりません。これは入手しておくべきというアプリを3つほどピックアップしてみます。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

...続きを読む

入手しておくべきアプリ2:
名曲のオリジナル音源のマルチトラックデータが入手できる「Jammit」

Jammit

オリジナル音源のトラックデータが入手できるJammit

有名楽曲をレコーディングした時のマルチトラックの素材を聴いてみたい……。DTMユーザーでなくても、そんなことを思った人は少なくないと思います。昔ならオープンリールのテープ、今ならDAW上で多くのトラックを用いて楽曲が構成されているわけですが、通常こうしたマルチトラックの音がそのまま公開されることはありません。

また古い楽曲だと、既にマルチトラックの素材そのものがなくなっているケースもあり、レコード会社によってはレコード、CDが完成した時点で破棄したり、メディアがもったいないから、と上書きしてしまうケースも少なくなかったようです。

「Jammit」というのは、そんな名曲のオリジナル素材が入手できるというアプリです。もちろん、何の曲でもあるというわけではなく、一部の限られた曲ではありますが、Deep Perple、Boston、Billy Joel、Norah Jones……と、新旧含め様々なアーティストの曲が並んでいます。

Jammit

Mobile Inを接続するとPOD機能になる

Jammit自体は無料で、楽曲データは別途購入(多くの曲は$2.99)する形になっています。ただし、全トラックを一気に入手できるのではなく、「ギタートラックとそれ以外のミックス」、「キーボードトラックとそれ以外のミックス」といった組み合わせになっています。

そしてユニークなのは、Line 6のMobile Inと連携できるようになっていること。POD機能を内包していて、ギターを接続すると、その曲の音色設定ですぐに使うことができるのです。

無料アプリですから、iPadユーザーなら、まずはダウンロードして使ってみると面白いですよ。

【関連記事】
オリジナル音源のパート別販売アプリ、Jammitで遊ぼう!

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます