日本の「ガストロノミー・ナチュール」へ
チーズは「料理」としてサービスされる
そしてデザートへ。柚子のコンポジション、これは少し酸味が強いと感じたのだが素材を最大限に生かしたいというシェフの味覚によるもののようだ。
最後まで下げられなかったアシェットは青木良太氏の作品でシェフの熱い思いが込められている。色の最高峰であるゴールドのアシェットはユカワタンの中心的存在であり、ボキューズ・ドール・国際料理コンクール日本代表として世界に挑む浜田シェフの心中を反映させる色であろう。和風フレンチではない日本のフランス料理を確立するためにその地の料理をより深く考え、一つの食材を徹底的に進化させようとする浜田シェフの思想。
知らせていなかったのだが筆者の誕生日に合わせたサービスに驚き、そして感涙
フランス料理の殻を破り、日本の技法を融合させたフランス料理を世界へ発信していこうと試みる浜田シェフの進化にさらなる期待が波を打つ。湯川を流れる自然の先に行き着く美食のありかをユカワタンは教えてくれる。
これまで多くのフランス料理を食してきたが、軽井沢という立地、家に帰る心配をしないでいいことなど、非日常性はともかくユカワタンの料理そのものが今の日本の美食を見事に表現しているといっていい。そこに言葉をつけるとしたら「ガストロノミー・ナチュール」といったところか。
デザートのデザイン性も極めて高い
そして、翌朝に用意されるブレストンコート内ノーワンズレシピの朝食も感動ものだ。
デザートのデザイン性も極めて高い
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