「光の入れ方」と「表情のある仕上げ」
建物には吹き抜けを通し、暗くなりがちな内廊下に光を取り入れている。設備面での特徴は太陽熱予熱給湯システムの導入である。自然エネルギーを使いエコジョーズの負荷を軽減させる方式だ。専有部は、間口が9m~10m近くあるプランがほとんど。窓は、上が扁平梁、下は床と高さを合せた隠し框やバルコニーデッキとも高さを揃えるなどし、すっきりとした開口部に仕上がっている。天井は2,500mmだが、フラットで開放感を覚える。居室のコーナーサッシも効果的といえるだろう。
仕上げは玄関扉の周り(共用廊下壁)が左官調吹付塗材。昼と夜の陰影の違いが楽しめそうだ。また、リビングの壁(一部)は外壁タイルの色調を延長し、大理石を積み上げた装飾に。黒檀(セレクトの一部)の建具もモダンながら重厚感の演出に役立っている。
残りはわずか2戸
モデルルームは、最大面積のQタイプ(97.52平米)を再現しているが、このタイプは、リビングダイニングが建物東西を貫通している。また、採光用の吹き抜けが住戸内に面する唯一のタイプである。したがって、その住空間はまるで注文住宅さながらの出来栄えで、多くの物件を見ている人ほど印象的に映るだろう。今年の2月から集客をはじめ、5月に販売。現時点(6月8日)で残り2戸だという。坪単価は@400万円強。建物のプランニング次第で都心の名だたる邸宅街のプロジェクトと渡り合えることを実証した1棟であろう。
【資料提供】
積水ハウス(画像3点と間取り)
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