手間をかけずに時間をかける、こねないパンづくり
雑穀とヨーグルトからしみ出した水分(ホエー)を使ったこのパンは、なぜかコーヒーのように香ばしく、甘い風味がします。雑穀は「マルチシリアル」と呼ばれる、オートムギや亜麻仁、大豆、ひまわりのタネ、ひき割りトウモロコシなどがはいったミックス粉を使いました。
この粉を入れると、生地がゆるくなって、こねるのがとても大変。そこで、今回はこねないで、冷蔵庫でゆっくり発酵させる方法で生地をつくりました。材料を混ぜたら、あとは冷蔵庫まかせです。成形するときは、打ち粉をたっぷりふって、手早く成形してください。
スライスした雑穀パンにたっぷりのギリシャヨーグルトをのせ、たらーりハチミツをかければ、ちょっと美人になれそうな朝食のできあがりです。
この粉を入れると、生地がゆるくなって、こねるのがとても大変。そこで、今回はこねないで、冷蔵庫でゆっくり発酵させる方法で生地をつくりました。材料を混ぜたら、あとは冷蔵庫まかせです。成形するときは、打ち粉をたっぷりふって、手早く成形してください。
スライスした雑穀パンにたっぷりのギリシャヨーグルトをのせ、たらーりハチミツをかければ、ちょっと美人になれそうな朝食のできあがりです。
ヨーグルト雑穀パンの材料(小パウンド型2個分)
ヨーグルト雑穀パンの作り方・手順
ギリシャヨーグルト
1:
筒状のプラスティック容器やボウルに、ガーゼなど目の粗い布をかぶせ、ヨーグルトを包み、水切りする。気温の高い日は乾燥しないようにポリ袋などをかぶせて、冷蔵庫で2~3時間おく。
今回は蒸し調理用のネットを使用。2:
水が切れてくると、容器の水量が上がってくるので、そのつど布の位置を調整しやすいように、クリップを利用するといい。
3:
ヨーグルトからホエーが170mlほどとれ、水気が切れたら冷蔵庫で保存しておく。
ヨーグルトからしみ出した水分は、高タンパク質、低脂肪の乳清(ホエー)と呼ばれるものです。パンやパンケーキに入れると、ほんのりとした甘みがつき、食感もふんわりします。ホエー入り雑穀パン
4:
170mlのホエー以外の材料をボウルに入れて、スプーンなどでよく混ぜる。
5:
粉の中心にくぼみをつくり、ホエーを流し込む。
6:
スプーンなどで中心から、粉の山をかき落とすようにして、全体が均一になるまで混ぜる。
7:
乾燥しないようにラップフィルムをかけ、室温で1~2時間おく。
8:
1.5~2倍になれば。発酵完了。この日は室温20℃で、所要時間は2時間。
9:
容量1リットル程度のプラスティック容器に8の生地を移し、蓋を軽くのせて、冷蔵庫で一晩じっくり発酵させる。
蓋は密閉しないように注意。10:
一晩おいた生地は、容器いっぱいに発酵する。1日以上、冷蔵庫で発酵させる場合は、インスタントドライイーストの分量を半分にするとよい。
11:
たっぷり打ち粉した台に、生地を取り出す。
12:
生地の上にも打ち粉をふって、カードで四方から折りたたんで、丸く形を整える。
とてもベタつく生地なので、打ち粉は多めに!13:
ぬれ布巾をかぶせて、15分程休ませる(ベンチタイム)。
14:
ベンチタイム後の生地を2等分にする。
15:
表面にたっぷり打ち粉をして、軽く生地を押して平らにする。
16:
上から1/3、下から1/3ずつ折り、指先でしっかり接着する。
17:
さらに2つ折りし、とじめを上にして、しっかり指でつまみ留める。
18:
とじめを下にして型(8×14.5×5.5センチ)に入れる。ぬれ布巾をかけて、温かいところで1時間~1時間半、最終発酵させる。オーブンの発酵機能を利用するなら、30℃に設定して50分から1時間。
生地を2等分せず、大きい型1つでつくってもよい。19:
型のふちすれすれまでふくらんだら、最終発酵は完了。
20:
好みで中心に、深さ1センチ程度にナイフで切り込みを入れてもよい。
21:
オーブンを190℃に温め、生地を天板にのせたら、たっぷりと霧を吹く。25分、パンの底にもうっすら焼き色がつくまで焼く。
ガイドのワンポイントアドバイス
美容効果もあるらしいギリシャヨーグルトは、ちょっと注目の素材です。市販の無糖ヨーグルトを水切りすれば、濃厚でクリーミーなギリシャヨーグルトが家庭でもつくれます。ギリシャヨーグルトはハチミツや砕いたクルミ、ジャムなどとともにパンに添えてもいいし、パンに薄く塗ってハムをのせ、サンドイッチにしてもいいですね。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。