男の靴・スニーカー/困ったときのリペアショップ

南船場の靴修理店 OLD HAT - Shoe Artisans - 後編(2ページ目)

大阪のファッションと紳士靴の中心地・南船場に誕生した靴修理店OLD HAT -Shoe Artisans- 。前編に引き続き後編では店長の高井さんへのインタビューと、もう一つのメニューである紳士靴のパターンオーダーについてのご紹介です!

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

パターンオーダーもやってます!

パターンメードundefinedバルモラルブーツ

OLD HAT -Shoe Artisans-のパターンオーダーシューズでは、第一次大戦以降は殆どお目に掛かれなくなってしまったこのような「バルモラルブーツ」の発注も可能です。これと全く同じ仕様で7万0350円~。その他の一般的な紳士靴のオーダーは3万9900円~。(OLD HAT -Shoe Artisans- TEL:06-6226-8241)

OLD HAT – Shoe Artisans –には、実は靴修理店以外にもう一つ別の顔があります。紳士靴のパターンオーダーも受け付けているのです。兄弟店である東京のOLD HATのものと同種のメニューで、製造こそ日本国内であるものの一般的なパターンオーダーでは受け付けてくれない細い足囲、具体的にはBやCでのオーダーが可能なのが大きな特長です。また、左右のサイズが違っても追加料金が掛からずに発注でき、一番小さなサイズは22.5Bからあるので、女性の間でここ1・2年流行している「男靴」も本格的な仕様で手に入れることが可能です。

取材した平日の午後、たまたま一組のご夫婦がご来店なされ、旦那様が靴をオーダーされる場面に立ち会うことができました。お客様共々驚いたのは、特段の採寸をすることなく、その方のベストなサイズ見本を一発で持ってきたこと! 後で高井さんに伺ったところ、「その方の足や履かれている靴の履きジワの入り方を見れば、大方の見当は付きます」。この辺りのノウハウは、誂え靴のアトリエで長年修業を積んだ見事な成果でしょう。因みにこのパターンオーダーでは、基本のサイズから木型を「削る」ことこそできませんが、親指や小指の側面の幅出し、それに甲の部分の肉盛りには対応するので、既製靴では味わえないフィット感を比較的容易に味わえます。

また、修理の受付の際にも感じたのですが、高井さんはお客様に対する説明が非常に上手い! 修理であれ靴のオーダーであれ、シンプルかつ丁寧な説明にはお客様を惑わせない姿勢が徹底しているので、世代や性別に関係なく「彼なら安心して任せられる」と思われる方は多いでしょう。お世辞にも大きなお店ではありませんが、紳士靴が大好きな男性はもちろんのこと、持っている靴に不満や不安のある女性の方も、このお店は南船場を散策するついでに立ち寄って、修理の依頼や靴自体の相談を持ち込む価値は十分にあると思います!



【お問い合わせ】
OLD HAT – Shoe Artisans –
住:大阪市中央区南船場4-9-6 順慶町アーバンライフ101
地図: Yahoo! 地図情報
最寄り駅:大阪市営地下鉄御堂筋線心斎橋駅 四ツ橋線四ツ橋駅から共に徒歩 約5 分
TEL:06-6226-8241
HP:OLD HAT – Shoe Artisans -(修理メニュー等はこちらをご参照願います)
営:11時~20時(日曜日のみ19時まで)
休:火曜(祝日の場合もお休み)

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