日常紫外線の害・賢い防ぎ方とは?
暖かくなってきてピクニックやショッピングとお出かけするのも楽しい季節がやってきました。まだ暑くないし日焼け止めは塗らなくても大丈夫と思うかもしれませんが、この時期の紫外線は意外に手ごわいのです。紫外線の照射量は、これからどんどん増えて5月から8月にかけてピークに達します。今回は、将来の肌のことを考えた紫外線対策のポイントと、紫外線にまつわる素朴な疑問にお答えしたいと思います。
紫外線はもはや、1年中注意が必要!
紫外線による肌への悪影響
紫外線には肌の奥まで入り込むUV-Aと肌表面に影響するUV-Bがあります。UV-Aは波長が長く皮膚の真皮まで届き、コラーゲン、エラスチンなど肌のハリや弾力を保つ部分にダメージを与えるのでシワやたるみなどを引き起こします。
またUV-Bは波長が短くエネルギーが強いので、短時間で肌の表面に炎症を引き起こし、赤みやシミなどを引き起こします。また皮膚の細胞のDNAを傷つけ、皮膚ガンの原因になることもあります。
室内にいても「UV-A」に注意
日差しが強いリゾートなどでは「UV-B」に注意が必要ですが、日常生活ではガラス越しに入ってくる「UV-A」に気を付けましょう。短時間(約10分間)で皮膚の老化を引き起こすと言われているので、室内でもUVケアは必須です。もちろんちょっと洗濯物を干すだけ、なんていう時も忘れずに。
目も日焼けをする!?
目に紫外線が入ると、皮膚が紫外線にさらされていなくても目は紫外線を察知し、全身に信号が送られます。すると体内で紫外線に対抗するためのメラニン色素が生成され、直接肌に紫外線が当たるのと同じ状態に。日焼け止めだけでなく、サングラスなどで目を防御することをオススメします。
また髪が日焼けすると髪の主成分タンパク質が老化(変性)すると言われているので、帽子をかぶるなどして髪もガードしましょう。
賢い紫外線の防ぎ方
紫外線は物理的な方法(日傘、帽子、手袋、サングラスなど)で防御するのが一番です。またUVケア(スキンケア)は年中必要。室内にいても浴びてしまうので、朝起きたらUVケアを塗る習慣をつけましょう。また汗や摩擦などで取れてしまうので、こまめに塗り直すことも大切です。肌に優しい日焼け止めの選び方・使い方は?
日焼け止めの成分で主な物として、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があります。これらのうち吸収剤は有機化学物質であり、人によっては刺激になることもあります。最近では、コーティングして肌への負担が考慮されたものも多いですが、敏感肌の方は「ノンケミカル」と表示してあるものを使用するとよいでしょう。
適切な使用量を守ることも大切です。薄くのばせばのばすほど効果は半減。重ねづけすると防御効果が上がりますので、頬周り・鼻・おでこ・あごなど骨が出ていて紫外線を浴びやすい部分には重ね塗りをしましょう。