ストレス/その他のストレス

そのお酒の勧め方、アルコールハラスメントかも!?(2ページ目)

無理に飲ませたり、酔った勢いで悪ふざけをしたり、こうしたお酒の席での行き過ぎた行為は「アルコールハラスメント」と受け止められているかもしれません。楽しくお酒を飲むために必要な心がけとは、どんなことでしょう?

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

お酒を飲めば理性を緩めて本音で語り合える 

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飲み会だからこそ語り合える話もある

アルコールは中枢神経に働きかけ、理性を司る大脳新皮質の働きを鈍くします。すると、普段は理性で抑えられている感情を表出しやすくなるため、まじめで固い人がざっくばらんに話すことができたり、素顔の一面を見せたりすることができるのです。

そのため、本音で語り合い、お互いの素顔、感情を知ることができる飲み会は、よい親睦の有効手段とされてきました。飲み会を通じて、お互いのことを十分に理解することで、仲間としての結束や、信頼関係の強化を期待することができます。

しかし、アルコールには依存性があり、飲み始めるとついつい抑制がきかずに飲みすぎてしまうことがあります。適量を超えると、理性的な判断が効かなくなり、アルハラに及んだり、酔いつぶれて人に迷惑をかけてしまうことがあるのです。
 

楽しいお酒にするために「飲み会のルール」の宣言を 

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乾杯の前に「飲み会のルール」を宣言しよう

飲み会を楽しいコミュニケーションの場にするのは、飲む人の心がけ次第です。

まず大切なのは、一人ひとりが飲み方、勧め方のマナーを考えること。適量で飲み、相手の体質や意向を考えて、無理に勧めないこと。酒の席での自分の行為が、他人からどう受け止められるのかを考えることです。

さらに、多くの人が集まる飲み会では、乾杯の前に幹事が前ページで紹介したアスクのアルハラの5つの定義などを参考にして、「飲み会のルール」を宣言するといいと思います。

「無理にお酒を勧めない、イッキ飲みは禁止、つぶれるまで飲まない、飲ませない、お酒の勢いに任せて周囲に迷惑になる行為をするのは慎み、楽しい飲み会にしましょう。では、乾杯!」というように、幹事が自ら宣言をするだけで、各人がマナーを自覚をしながら楽しく飲むことができるようになると思います。

お酒の場で楽しく交流するためにも、ぜひお酒のマナーと飲み方のルールを意識してみてくださいね。

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