ビューティティップス/いまさら聞けない肌の基本

意外と知られていないNGスキンケア

間違ったスキンケアはシミや肌トラブルの原因に。美容皮膚科医の立場から、できているようで意外と知らない洗顔やマッサージの基本についてレクチャーします。

高瀬 聡子

執筆者:高瀬 聡子

ビューティティップスガイド

きちんとお手入れをしているはずなのに、なぜかお肌の調子が良くならない……。そんな方はもう1度スキンケアを見直してみませんか? 自分では正しいと思ってやっていることが、実は意外とNGだったりもするんです。今回は間違いがちな5つのNGスキンケアをご紹介します。


NGスキンケア1:熱いお湯での洗顔

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スキンケアの基本ステップである洗顔は、美肌のためにはとても大切。私たちの肌の表面を覆っている皮脂膜は、皮脂と汗が混ざり合ってできた天然の保湿成分。その必要な皮脂まで落とし過ぎてしまわないように注意が必要です。

熱いお湯を使うと、肌に必要な油分まで奪ってしまい、かえって肌を乾燥させてしまいます。人肌程度のぬるめのお湯で直接シャワーからかけたりせずに、手で丁寧にすくって洗いましょう。



NGスキンケア2:肌にゴシゴシと摩擦を与えるクレンジングや洗顔

メラニンがシミの原因ということはご存じですよね? 多くは紫外線から肌を守るためにできるメラニンですが、実はゴシゴシ洗顔の刺激でもメラニン生成の原因に。炎症を起こしてシミや肝斑ができてしまう前に、今すぐ正しい洗顔方法を身に付けましょう。

イメージとしては、泡で汚れをからめて落とす!です。洗顔料を十分に泡立てたら、たっぷりの泡を顔全体にのせ、肌の上で転がすように優しく洗いましょう。


NGスキンケア3:無理な角質ケア

上の摩擦を与える洗顔でもご説明したように、肌は刺激を受けると自らを守ろうとしてメラニンを作りシミになってしまいます。剥がすタイプの無理な角質ケアや毛穴対策のパック、ゴマージュなどがシミの原因になっている場合も多いんです。また、炎症を起こして肌荒れを引き起こすことも。

AHA入りなどのピーリング石鹸や肌にやさしい植物性のゴマージュなどで、優しく角質を取るように心がけましょう。角質が気になっても、回数は週に1回程度で我慢して。


NGスキンケア4:肌に負担をかける程の激しいマッサージ

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むくみやアンチエイジング対策としてすっかり定着したフェイシャルマッサージ。効果を出したいと焦って、ついつい皮膚を引っ張ったり、力を入れ過ぎたりしていませんか。過剰なマッサージは真皮のコラーゲンやエラスチンを壊し、シワやたるみの原因となり逆効果です。

まずマッサージの際は、クリームやゲルをたっぷり使って乾燥を防ぐこと。次に、皮膚を引っ張り過ぎないように注意して、リンパや静脈の流れに沿って血行がよくなる程度の心地よいや優しいマッサージを心がけましょう。


NGスキンケア5:ニキビを無理やり潰して角質や膿を出す

芯のある白ニキビはつぶした方が早く治るという説もありますが、自己流で行うと間違った段階でニキビを押し出してしまって、芯や膿が出ないことがあります。

そうすると毛穴周りの皮膚がダメージを受けて炎症を引き起こし、ニキビをさらに悪化させる上毛穴が目立つ原因にも。気になるのをぐっとこらえて、皮膚を清潔に保ち極力肌に触らないように気を付けましょう。専用の薬を付けても治らない場合は、専門の皮膚科へ相談することをお勧めします。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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