18歳で成人になって、本当に大丈夫? 

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成人なれば親の承諾なしに携帯電話やも契約できるが・・・・・・

国会で成人年齢を18歳に引き下げる議論が再燃しているようですが、新年の成人式典を見るだけでも、20歳でさえまだまだ幼く、大人としての自覚に乏しい若者が多いと感じます。

心理学では、大人としての自己を確立して社会的な責任を果たしていく「成人期」は、ほぼ22歳、23歳ごろから始まると言われています。それまで生活や人間関係、学業、修行などを通じて学んできたことを、社会に生かして貢献していきたいと考える発達段階が、だいたいこのくらいの年齢からなのです。

この「成人期」を迎えるには、それ以前の発達段階である「青年期」の課題をクリアしていなければなりません。その課題は、自分自身が試行錯誤して獲得できるものであり、この過程では人とぶつかりあったり、自信を失ったりと、さまざまな葛藤を抱えます。

大人の階段を上る「青年期」の課題 

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「生きる意味と目的」を考えるのが青年期の課題

青年期とは、12歳ごろの思春期から始まり、22歳ごろまでの時期を指します。そして、この青年期の課題のヒントが、あの有名な『アンパンマンのマーチ』の歌詞のなかにあります。

つまり、「何のために生まれてきたの? 何のために生きていくの?」という「アイデンティティ」(自我同一性)を自問し、日常生活や他人、社会とのかかわりのなかで、自分なりの答えを見つけていく、という課題です。

青年期の初期である思春期には、第二次性徴に伴って子ども時代の自分からの脱皮を目指し、それまで絶対的存在だった親から精神的に卒業しようとします。そして、目線を自分を取り巻く社会に向け、友人や先輩など、身近な他人とのかかわりのなかでお互いの考えや感情を話し合ったり、学業や課外活動などを通じて、将来の職業や生き方の方向性を見つけていくのが、この時期の発達課題なのです。

しかし、現代はこの青年期から卒業できない、「大人になれない大人」が増えていることが、大きな問題になっていると言われています。