ジョギング・マラソン/ジョギング・マラソン最新コラム

3月11日、ランナーのあなたはどう過ごしますか?

東日本大震災から1年。ランナーにとっても様々なことがあり、さまざまなことを考えさせられた一年でした。うれしいのは、昨年中止になった多くの大会が開催されること。しかし一方で立ち入りできない地域、当分は再開できないだろうと思われる地域があることは残念です。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

東京マラソン2012もまたいくつもの話題を作って終了しました。季節は徐々にマラソンシーズンのエピローグに向かっていますが、市民ランナーにとって走るにはこれからがいい季節。以前にアンケートをとったときにも、走って気持ちがいいのは春という声が圧倒的多数でした。そして震災から一年。昨年中止になった多くの大会が2年ぶりに開催されます。新しい大会も増えましたし、3月11日当日には、名古屋ウィメンズマラソンや京都マラソンという大きな大会も開催されます。この春からまた、がんばろうニッポン!

3月11日 ナイキの粋な支援

1km 走ると500円が被災地へ

1km 走ると500円が被災地へ

昨年3月より「ALL FOR JAPAN」という被災地支援活動をおこなってきたナイキはその支援活動のひとつである「RUN TOGETHER」の参加登録を開始しました。
「RUN TOGETHER」は被災した3月11日に、日本中のどこにいてもNIKE+をつけて走った距離に応じて(1kmあたり500円)と、Twitterのツイート、Facebookの「いいね!」、mixiの「イイネ!」1回につき1円を、ナイキが米国NPOのArchitecture for Humanityを通して、上限2000万円の寄付金を被災地復興のために寄付するというものです。
スタートは3月11日(日)0:00AM。金額に上限があるので、キミの走りが支援活動に変換されるには早く走り始めて早く走った距離を登録する必要があります。
[RUN TOGETHER 参加方法]
(1)RUN TOGETHERの参加登録をする。(2月27日より登録受け付け開始)
(2)3月11日(日)0:00AM以降に、NIKE+を付けて走る。
(3)走り終わったら3月11日23:59までにnikeplus.comにアクセスし、ランデータを送信する。
(4)データを送信すると参加証が発行され、URLがメールで送られてくる。

東京マラソン翌日に皇帝ハイレが校庭に

インターハイを目指す生徒諸君に偉大な励ましが

インターハイを目指す生徒諸君に偉大な励まし

東京マラソン2012に出場し、前半ハイスピードで世界の走りを魅せてくれたハイレ・ゲブレセラシエ選手。レースこそ後半失速したもののかえって体力を消耗しなかったのか、大会翌日には元気な姿で東京・青山学院中等部・高等部の陸上部を訪問し、特別課外授業を実施しました。
これは、アディダス ジャパンが2011年3月から展開しているグローバルブランドキャンペーン『adidas is all in すべてをかけろ。』企画。日本中の中高校生を応援するアディダス特別課外授業『adidas is all in すべてをかける情熱を学べ。』で、世界で活躍する現役アスリートや指導者、アーティストが、自らの情熱をかけたエピソードを語り、夢に向かって篤い情熱を持つことの大切さを伝えようというものです。
これまでに、なでしこジャパンの澤穂希選手が日本で最初に女子サッカー部を創設した小林聖心女子学院中学・高等学校を、アメリカのNBAで活躍するドワイト・ハワード選手が國學院大學久我山中学高等学校バスケットボール部を訪問し特別課外授業を実施しています。
青山学院中等部・高等部陸上部での特別課外授業でハイレ・ゲブレセラシエ選手は「10代の今こそ、すべてをかけて努力し、やり遂げることが大切だ。チャンスは誰にでもあるし、結果はついてくるから自信の目標に向かって頑張ってほしい」と練習に励む部員にエールを送りました。

痩せにくいアラフォーの痩せトレノウハウ

チェック項目などよく整理されている編集

チェック項目などよく整理されている編集

大学駅伝やSB食品陸上部で活躍した後、城西大学駅伝部創部と同時に監督に就任、3年でチームの箱根駅伝出場を果たした平塚潤さん(現・城西大学経営学部准教授)が自らの体験を活かした40代からの痩せるトレーニングマニュアル『40歳からの痩せトレ!-ウォーク&ラン コアトレ、食トレ』(株式会社エクスナレッジ 1,365円)を出版しました。
平塚潤さんといえば体幹のぶれない姿勢のいいフォームで、1993年の世界陸上では10000mの代表になり、大学駅伝、実業団駅伝で切れ味するどいスパートが印象的でした。
平塚さんが現役選手だったときの体重は53kg(体脂肪率5%)と、当然のことながら骨に筋肉がプリッと張り付いているような体だったのが、30代の監督稼業で体重マックス68kg(体脂肪率16%)に。監督が痩せているようではチームは速くなれないと言われていますが、まさにその言葉の通り「ストレス→食べる→太る→動かない→太る」のサイクルで、生活習慣病へ向かって一直線を突き進んでいたのです。
それが、40代になって再び走り始め、食生活改善とトレーニングの工夫で、体重56kg(体脂肪率8%)まで回復しました。再び走り始めたのは、痩せようと考えて走り始めたのではなく、たまたま市民ランナーと一緒に走る機会があり、そこで成績と関係なく楽しそうに走る姿にもう一度走ってみようと思ったとのこと。動機はまったく市民ランナーそのものです。
40代といえば、基礎代謝が大きく減少し、大食らいしなくても肥満してしまう年代であり、ダイエットが一筋縄ではいかない体に変化しています。ちょうどその年代で肥満を克服した経験に裏付けられた工夫いっぱいのトレーニングが、全ページカラー写真と図解で整理されて紹介されています。
注文をつけるとすれば、ささいなことですがランニング写真がどれもかなりの疾走中のショットと見受けられること。カッコ良すぎます。とってもしゃべりながら走れるフォームではありませんが、こういうフォームで走れるようになるんだと、目標にしましょう。

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