手紙の書き方・文例/手紙の書き方・文例関連情報

それ間違いです!会話や手紙でよく使う慣用句(2ページ目)

会話や手紙の中でも、慣用句や四字熟語を用いることも多いものです。話がより具体的になったり、深みが出たりという良さもありますが、それだけに間違った使い方をしてしまっては、うまく伝わらないどころか、意味がまったく正反対だったなどという失敗にもなり兼ねません。そんな間違えやすい慣用句もときどき見直してみましょう。

井上 明美

執筆者:井上 明美

手紙の書き方ガイド

Q4.二の舞を踏まないように気をつけたいと思います

失敗を繰り返さないと伝えたつもりが、逆効果になることも!?

失敗を繰り返さないと伝えたつもりが、逆効果になることも!?

「二の舞を踏む」が間違い。元来の正しい使い方は、「二の舞を演ずる(演じる)」です。「二の舞」とは舞楽の言葉です。案摩の舞の後で、その案摩を真似て滑稽に舞う、演じることからきたものです。そこから、前の人の真似をすること、前の人と同じような失敗を繰り返すたとえとして使われる言葉です。前の人の失敗を後の人が繰り返すことという意味の言葉に、「前車の轍を踏む(前轍を踏む)」という「踏む」が付く似た言葉がありますから、それとの混同かもしれませんね。
 

Q5. 「こういうことにかけては彼は誰よりも目鼻が利く」

「目鼻」が間違い。正しくは「目端が利く」あるいは「目が利く」「目先が利く」です。「目が利く」とは、物のよしあしを見抜く力がある、鑑識力があるという意。「目端が利く」とは、その場の雰囲気などを見計らって機転が利くという意。「鼻が利く」という言葉はありますから、それといっしょになってしまった誤用でしょうか。

いかがでしたか? あまり考えることもなく、何気なく使ってしまう言葉ですが、見直してみると、まったく気付かずに誤った言い方を長年使っていた などということにもなり兼ねません。話に説得力を与えたり、深みを増したりする慣用句や四字熟語も、きちんと意味を知り適切に使いこなしたいものですね。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます