2021年 うしの「向かい干支」はひつじ…向かい干支とは?
お正月シーズンになると、十二支のグッズがたくさんあって楽しいですね。その年の干支を飾ったり、自分の干支を身近におく方も多いでしょう。グッズが豊富なこの時期に、もうひとつ注目して欲しい干支があるのでご紹介します。自分の干支の向かい側にくる干支が、あなたを守る「向かい干支」です
向かい干支とは、十二支 (子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)を円に並べたときに、自分の干支の向かい側・対角線にくる干支をさします。
例えば、子の向かい干支は午、戌の向かい干支は辰になり、自分の干支から6つ目(自分の干支を入れると7つ目)にあたります。
それぞれの向かい干支
- 子⇔午
- 丑⇔未
- 寅⇔申
- 卯⇔酉
- 辰⇔戌
- 巳⇔亥
向かい干支は 「守り干支」「裏干支」「逆さ干支」ともいう
十二支には性質があるといわれていますが、向かい干支は自分の干支とは正反対の性質をもっているため、自分にはないパワーを与えてくれる「守り干支」と呼ばれています。また、「裏干支」「逆さ干支」といった呼び方もされており、関心の深さがうかがえます。江戸時代より、向かい干支を大切にすると幸福が訪れるといわれており、向かい干支は縁起の良いラッキーアイテムとされてきました。作家の泉鏡花が、向かい干支であるうさぎグッズのコレクターだったのは有名な話です。
昔は子どもの着物の背中に向かい干支をあしらう風習があり、七五三の着物に母親が刺繍を入れていました。子どもを思う親心の表れといえますね。
今でも粋な噺家や俳優は、着物の柄や小物に向かい干支を愛用しています。たとえば、羽織の裏地に向かい干支を忍ばせたり、根付けに用いたり、じつに洒落ているのです。
向かい干支の人とは相性もいい?
また、人間同士の相性も同様で、向かい干支の人は正反対の気質をもっているから相性がよく、深い縁(えにし)で結ばれるといいます。正反対だから相性が悪いととる説もありますが、互いに足りないものを補い支え合うという発想をするほうが、何事にも福を呼ぶような気がしませんか。向かい干支カップルも、案外多いのです。世の中には占いなどの相性云々が山ほどありますが、ちょいと粋な話として覚えておいて損はないはず。十二支グッズを見かけたら、これはと思う向かい干支を探し、お守りにしてみるのも一興です。
【関連記事】