いつのまにか「ゲーム」にの罠にはまっていた!? 

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「やっぱり嫌われてる」と言ってゆずらないのはなぜ?

「なぜかこの人と話すと話が堂々巡りになって、発展的な会話にならない」「話した後に、いやな気持ちが残る」・・・・・・こんな風に感じる相手はいませんか? そんなとき、あなたは相手の会話の「ゲーム」の罠にはまっているのかもしれません。

「ゲーム」とは、不快で不毛なやりとりをくり返し、後味の悪いの終わり方をする話術のパターン。アメリカの精神科医、エリック・バーンが開発した「交流分析」のなかで説明されています。たとえば、こんな会話に心当たりはないでしょうか?

「私、みんなに嫌われてるから」と自己否定的なことを言い始めた友人に、「そんなことないよ」「あなたのこと大好きだよ」となぐさめても、「でもやっぱり嫌われてる」と言い続けて、しまいには相手を怒らせてしまう。・・・・・これは、相手を挑発して怒りや蔑みを浴び、自己否定感に浸る「キック・ミー」(私を嫌ってくれ)というゲームです。

姑にお礼を贈ろうとしたとき、「水くさいわね、家族なんだからお礼なんかいいのよ」と言われたので本当に何もしないでいたら、「断られてもお礼を贈るのが嫁なのに、気が利かないわね」と嫌味を言われ、双方がイヤな思いに浸る・・・・・・これは、揚げ足をとって相手を否定する「あらさがし」というゲームです。

ゲームには、このように自己否定感に浸るもの、他者否定をするものなど、いろいろな種類があります。

「ゲーム」は6つのステップで展開される 

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何度話しても話の結論が同じになってしまう

ゲームは、特徴的な会話の流れに沿って展開されます。エリック・バーンの「ゲームの公式」では、それを次の6つの流れで説明しています。上の「私は嫌われてる」という会話を、この公式に当てはめて説明しましょう。

【step.1】仕掛け人 : ゲームに乗りそうな人に会話を仕掛ける
「私、みんなに嫌われてるから」(Aから友人Bに話しかける)

【step.2】乗る人 : 弱み(やさしさ、関心、上下関係など)を持っている聞き手が、仕掛けに乗ってしまう
「そんなことないわよ」(友人Bが応じる)

【step.3】応答 : 裏に含みを持った会話のやりとりをする
「でも、あのときも仲間はずれにされたし」(A)→「あなたの思い違いよ」(B)、
「このときだって・・・・」(A)→「そんなことないわ。みんなあなたのこと大好きよ」(B)
(・・・・・・このように、堂々巡りの不毛な会話が繰り返されることが多い)

【step.4】転換 : 役割が急に切り替わる
「いい加減にしてよ! いつまでもグジグジ悩まないで!」(うんざりした友人Bが、とうとう怒ってしまう)

【step.5】混乱 : 双方がパニックになる
「そんなに怒鳴らないでよ・・・・・・」(Aが泣き出す)、「ごめんなさい」(Bがあわてる)

【step.6】終末 : 双方がイヤな気分に浸る
「ほら、あなただってやっぱり私を嫌いになったでしょ!!」(Aの自己否定感が強化される)、「・・・・・・」(Bも、えもいわれぬイヤな気持ちになる)