コースムービーでイメトレ
動画のインターネットへのアップが簡単になりYou Tubeなどで面白い画像がたやすく見られるようになりました。マラソン大会にもさまざまな利用が始まっているようです。折り返し点やゴールシーン(時にはライブ映像で)を家族や友人と見ていると自慢話にも花が咲くというものです。ところで、日本でも一気に大都市での市民マラソンが増え、遠方からのマラソン参加者も一気に増えているのではないかと思います。遠方の大会に参加する時に不安なことは、交通や会場の様子、そしてコースです。簡単にはコース下見もできません。もっぱらコース地図にたよることになりますが、たいていのコース図は実に大雑把にできていて、距離や高低差の分かる詳細な地図にコースを落とし込むことが容易ではありません。
そんなときに役立つのが動画を利用したコースムービーです。道幅、沿道の景色、坂道の様子などがわかります。良いコースムービーを参考にすれば、レースのシミュレーションをしやすくなります。落ち着いてレースに挑むことができるでしょう。そこで、今回は主要大都市のマラソン大会コースムービーを特集しました。残念ながら名古屋ウィメンズマラソンのコースムービーは見つかりませんでした。
編集にはもう一工夫を
コースムービーを見て抱いた印象は、見やすいムービーもあれば、見にくいムービーもあるということです。あまりに短くまとめたムービーは、体感速度が時速500km近くになるものもあり、落ち着いて見ていられません。ポイントもあっという間に通り過ぎてしまいます。10kmごとに8~10分程度で分割編集しているものが見やすいように思います。
音声も問題です。背景音楽を使用しているのが多いですが、ぜひナレーションで解説を入れていただくとぐんと分かりやすくなります。難聴の方のためにテロップも多くしてもらいたいところです。
参加者が知りたい要点は坂道の様子だと思います。ところが、車内からの映像ですと傾斜がよくわかりません。上り坂なのに下り坂に見えたりすることさえあります。そこで、ぜひコース断面図を加えていただきたいと思います。動画の画像中にいれるのが困難なら、別途で結構です。また、沿道に名所や良い景観が広がっているところでは、前方のシーンだけでなく横方向の映像も挟んでいただけたらさらに参考になります。
東京マラソンのコースムービーは、大会当日に先導車から撮影した映像のようですが、コースの様子がよりリアルに伝わってきます。初開催の大会も多いですが、ぜひ大会先頭車両にはムービーを取り付けて走って、良い映像を確保し次回に活かしてくださるように期待します。
北海道マラソン、長野マラソンをはじめとするこの他の大会については、次回にご紹介します。
それでは、次ページより主要大都市のマラソン大会コースムービーを紹介します!