企業のIT活用/情報共有/メール/SNS

Facebookでばれる企業のレベル(2ページ目)

フェイスブックに我が社も取り組まないと時代遅れではないかと感じますが、果たしてそうでしょうか。日本での人口普及率で言えばまだ4%という少数です。ただし、大きな時代のうねりであることは間違いありません。どう対応すればよいのかみていきましょう。

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

企業のIT活用ガイド

フェイスブック(Facebook)の特徴をつかむ

まずはフェイスブック(Facebook)の特徴をつかむ

まずはフェイスブック(Facebook)の特徴をつかむ

企業が行うフェイスブック対策ですが、いきなりフェイスブック上に会社ページを作るのではなく、まずは経営者が個人ではじめてみましょう。フェイスブック上で色々なやり取りをし、どんなメディアか特徴を理解することが必要です。

個人で感覚をつかんでからビジネスに応用しましょう。フェイスブックに登録しても知り合いの書き込みを見るだけでぜんぜん発言しない方がたまにいますが、自ら書き込みをしていろいろな反応を試さないと理解できたことになりません。

フェイスブックにアクセスするとニュースフィードに知り合いの投稿が表示されます。投稿に対して「いいね!」をクリックしたりコメントを入力したりすることでコミュニケーションをとることができます。基本的にパソコン通信時代のコミュニケーションと変わりませんが、少し違うのは全ての投稿がニュースフィードに表示され続けるわけではない点です。

フェイスブックでは共感を呼ぶ情報発信が重要

フェイスブックではエッジランクで親密な相手が表示される

フェイスブックではエッジランクで親密な相手が表示される

フェイスブックでは、エッジランクと呼ばれるアルゴリズムが使われています。これは2010年4月にフェイスブックのエンジニアによって明かされました。エッジランクは3つの要素、親密度、重み、時間で構成されています。

親密度は自分と相手がどれ位の頻度で関わっているかに基づいて計算されます。重みは「いいね!」を押すよりも相手の投稿にコメントする方が高くなります。時間は情報の新鮮さを表します。

この3つを組み合わせて表示を決定しますので、疎遠な相手の投稿はだんだんとニュースフィードに表示されなくなります。そのため投稿する側は投稿を見てもらった人が共感を呼ぶコンテンツの情報発信が必要です。でなければ「いいえ!」もコメントも集められなくなり自分の投稿がどんどん相手のニュースフィードで埋没してしまいます。これはフェイスブックで会社ページを作る場合、特に留意しなければなりません。

発信する情報の質が重視される

企業は信用できる情報を発信する

企業は信用できる情報を発信する

ネット社会では情報があふれており、我々は情報を捨てなければ生活していけません。またデジタル世界なので用意にコピーができます。昔、全然違う3人から同じようなことを聞いたら、どんな変なことでも時代のトレンドの可能性があると言われましたが、最近ではあてはまりません。ツイッターでいろんな所でつぶやかれているが、同じ情報源であることが多くあります。

また信用の問題もあります。ネットで流れている発言を見るとけっこうガセネタや嘘も多く、これはまた聞きの情報のウラをとらずそのまま流しているからです。ですので企業としては業界や自社独自の信用できる情報を発信することが重要です。しかも共感を得やすい情報である必要があります。自分の知り合いだけでなく、知り合いがまた知り合いに紹介することでクチコミがひろがります。情報を流通させるかどうかは中継する人の判断となりますので、共感を得ないとクチコミがひろがりません。フェイスブックでは1人のユーザーに対し平均で130人の友人がいます。そのうちの1人が投稿に対して共感し感想を書いてもらえば、さらに130人に伝わります。

営業の販促手段としてハッピーコールがあります。1ケ月に1回、顧客を訪問して1時間しゃべるより、1週間に1回、15分しゃべって1ケ月間に4回会うほうが、顧客との親近感を醸成できるという手段です。フェイスブックも同じで、共感を得やすい情報をなるべくこまめに発信することで、ニュースフィードで見る機会が増え、中長期に自社のファンを増やすことができます。

フェイスブックで企業ページを作る目的を考える

フェイスブックで企業ページを作る目的を考える

フェイスブックで企業ページを作る目的を考える

フェイスブックの特徴をつかんだら、企業ページを作りましょう。フェイスブック・ページを作るためのアプリがありますので企業の特徴が伝えられるページを作ります。

作る前にホームページと同様に事業ドメインを考えましょう。
→ 集客できるホームページの作り方

事業ドメインとは「誰に、何を(コンテンツ)、どのように(コミュニケーション手段)」で、お客さんは誰なのか、どのような内容をどのように情報発信するのか決めておきます。これは情報発信の軸がぶれないようにするためです。

既存顧客とフェイスブックを活用している層は通常違っていますので、新たにお客さんになってくれそうな見込み客でかまいません。またフェイスブックは個人で参加している人が圧倒的に多いので基本的にBtoB(企業間取引)ではなくBtoC(一般顧客向け取引)で考えます。

単なる新商品案内はブログで行い、フェイスブックでは新商品を開発する課程、失敗や取り組んだ工夫などをライブ感をもって伝えます。他の人に伝えたくなるトリビアの泉的なコンテンツでもよいでしょう。テキスト情報に動画や画像などを組み合わせ見る人が楽しみ共感してもらえる伝え方をこころがけましょう。

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