考えない小学生が増えている

次の算数の問題を読んで解いて下さい。

【問題】
『食べると筋肉がつくという筋肉豆腐があります。食べるとその重さの半分がタンパク質に変わり、そのタンパク質の半分が筋肉として身につくことがわかりました。では100gの筋肉をつけようとしたら、この豆腐を何グラム食べたら良いでしょうか。』

「なんだ、簡単じゃないか。400gに決まっている」と思われたでしょう。ところが小学校4年生くらいの生徒で、この問題ができない生徒がたくさんいます。出来る生徒が2割で、首を傾げる生徒が8割。公立小学校に通って成績が普通または良い方の生徒にも見られます。その一方1年生でパッと答えられる生徒もいます。

筋肉豆腐の重さは不明ですが、半分の半分が100gなので、2倍の2倍して400gが元の豆腐の重さになりますね。小学生では最初に重さがわからない時点で「?」クエスチョンマークが頭の中に点灯。そこで思考停止してしまうのです。逆算するということに思いが至らない。

この問題は『絶対学力』という本を書いている糸山泰造氏が考案した「良質の算数文章題集」の中の一問です。2年生レベルとされています。ガイドの経験では普通の小学生では1学年下の問題でも難しすぎるため2学年下を与えています。

なぜ多くの生徒がこの問題ができないのかを考えてみたのですが、低学年の学習において算数を暗記して解き続けているからではないでしょうか。

「この計算は次の手順でやりなさい」とやり方を示し、「では練習しなさい」と練習問題を与える。授業で不足するなら宿題を出す。大量に繰り返させられると、考えずに手順だけを繰り返す。すると、ちょっとひねった問題に手も足も出なくなってしまう。

この問題をすんなり解くような生徒はいわゆる地頭(ジアタマ)が良いということになります。どうやら地頭が良い生徒は育ち方に違いがあるようなのです。