六条通~マイナー、でも商業/交通利便
京都市内にはたくさんのお寺がありますが、なかでもお寺の存在を大きく感じるのが六条通です。西本願寺の前から東本願寺の北側を抜けていく通りで、西の端となる堀川通り界隈も、東の端となる河原町通界隈もお寺が密集しています。烏丸通の東側の町名は仏具屋町。その名の通り、複数の仏具店が並びます。日々使いのお念珠を買う等もできるので、僧侶の方でなくても入店可能です。一条通から十条通迄の通りで一番わかりにくいのがこの六条通。短い上に狭い。烏丸通以東は道路幅員が広くて車での通行も十分にできますが、烏丸通を越えて堀川通までの区間は、道路幅員がかなり狭くなります。車での通行はもとより自転車でのすれ違いもあまり余裕がない広さの箇所もあります。
とはいえ、生活に密着した商店が多く建ち並び、JR「京都」駅からも徒歩15分強(最寄り駅は京都市営地下鉄烏丸線「五条」駅で徒歩1~2分)。住む街としては結構穴場だといえます。
商店街、というよりも住宅街にある商店群といった感じ。
狭いが故に、居住者以外の通行も少ない。
七条通~高級ホテルから卸売り市場迄
東本願寺と西本願寺の南側を通る道路が七条通です。東は東大路通、智積院の前から始まります。三十三間堂を左手に見て西進、七条大橋で鴨川を渡り、東本願寺、西本願寺の前を通ってJR山陰線をくぐると、京都市中央卸売り市場。界隈には商店街が複数並んでいます。西は桂離宮手前の桂大橋までで、その長さは約6km。最寄駅は鴨川の東にある京阪「七条」駅で、通りの真下にあります。東西に長い通りなので、同じ通りであっても東西ではかなり雰囲気が変わります。鴨川より東となる通り起点周辺は、三十三間堂、ハイアットリージェンシー京都、七条通を挟んで北側には京都国立博物館が並びます。「知的な京都観光」の雰囲気です。かたやJR山陰線を越えて西側の京都中央卸売市場界隈は、多くの商店街(「ほいっと七条」)で賑わっており「下町穴場的京都観光」な様子の街並。わずか3km足らずで街の様子はがらっと変わります。
東山を望み、右手にハイアットリージェンシー、左手に京都国立博物館
卸売市場界隈(七条新千本周辺)。右手に商店街のアーケードが見える。前方に見えるのはJR山陰線の高架橋。
次のページからはJR東海道線の線路を南に渡り、八条通から紹介いたします。