食と健康/伝統食・粗食・素食

見直したい乾物シリーズその1……かんぴょう

地味な存在の乾物「かんぴょう」は食物繊維が豊富。近年はかんぴょうを加工した商品も開発されています。保存が効き、乾物ならではのおいしさもあるなど、その栄養と魅力を見直したい食品です。

南 恵子

南 恵子

食と健康 ガイド

NR・サプリメントアドバイザー

NR・サプリメントアドバイザー、フードコーディネーター、エコ・クッキングナビゲーター、日本茶インストラクターなどの資格取得。現在、食と健康アドバイザーとして、健康と社会に配慮した食生活の提案、レシピ提供、執筆、講演等を中心に活動。毎日の健康管理に欠かせない食に関する豊富な情報を発信していきます。

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かんぴょうは食物繊維が豊富で、噛みごたえあり

かんぴょうには、食物繊維が約30gやカリウムが1,800mg、鉄分2.9mg、亜鉛1.8mgなどとミネラルが豊富に含まれています。近年は健康食材としても注目され、かんぴょうの粉末を加えたうどんや、かんぴょうをブレンドしたお茶なども開発されて販売されています。
かんぴょう,成分表,ミネラル,食物繊維
ただし、この優れた数値は乾物の状態でのこと。常識的に私たちが家庭でいただく場合には、水でもどしてから煮炊きして食べますので、茹でた状態の含有量もご紹介しておきます。

茹でた状態でも、他のウリ科の野菜と比べても食物繊維は多く含まれています。食物繊維は水溶性より不溶性食物繊維が多く含まれています。不溶性食物繊維は、腸のぜん動運動を活発にし、便通を整え、コレステロールや有害物質を便とともに排泄する働きがあると言われています。またカリウムやカルシウムなども含んでいます。カリウムは、余分なナトリウムを排出する働きがあるので、血圧の安定に役立つと考えられます。

低カロリーで食物繊維が豊富なかんぴょうは、噛みごたえもありますので、肥満や生活習慣病が気になる方には、見直してほしい食材です。

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