アルゼンチン/アルゼンチンの観光・見どころ

南極(3ページ目)

アルゼンチンをずっと南下すると、わずか1000kmほどで南極大陸。南米大陸最南端の町ウシュアイアでは、夏の時期になると南極ツアーが多数実施されます。アルゼンチンから足を伸ばして、“最後の秘境”南極へ行ってみませんか。

栗本 斉

執筆者:栗本 斉

アルゼンチンガイド

南極の見どころ

南極では日常とはまったく違う絶景が待っているundefined写真提供:岡部能直

南極では日常とはまったく違う絶景が待っている 写真提供:Yoshinao Okabe

南極観光のメインは、やはりペンギンなどの野生動物や、氷河に代表される氷の世界を堪能すること。参加するツアーによって、上陸できる島や航行するルートが違います。このあたりはしっかりと下調べした上でツアーを決めましょう。

南極の見どころ1 サウスシェトランド諸島

ペンギンだけでなく、アザラシや海鳥なども観察できるundefined写真提供:岡部能直

ペンギンだけでなく、アザラシや海鳥なども観察できる 写真提供:Yoshinao Okabe

南米大陸と南極大陸の間には、20以上の島で構成されたサウスシェトランド諸島が点在しています。この諸島のいくつかは南極ツアーのメインであり、アルゼンチン発のツアーの大半がこの海域を訪れます。ここでは島別に簡単に解説しておきましょう。

■エレファント島

サウスシェトランド諸島の最北端に位置する島。東側に細く突き出したワイルド岬や南側のルックアウト岬では、オットセイやペンギンたちがびっしりと海岸を埋め尽くしています。また、2000年以上も生息しているといわれる苔の群落も見られます。

■キングジョージ島
サウスシェトランド諸島のほぼ中央に位置する諸島最大の島で、各国の南極基地が置かれていることでも知られています。ゾウアザラシ、オットセイ、ペンギン、アジサシなどが多数生息。固有の植物や氷河などの絶景も楽しめます。また、チリのプンタアレナスからの飛行機が離着陸するフレイ基地もあります。

■グリニッジ島
ゼンツーペンギンの繁殖地である天然港のヤンキー・ハーバーが、最大の観光ポイントのひとつ。カニを主食とするアザラシも生息しています。チリのアルトゥロ・プラット基地もあり、お土産の販売も行われています。

■ハーフムーン島
ヒゲペンギンの大きな営巣地があり、南極アジサシ、ケルクカモメ、ウミツバメや数種のアザラシが生息しています。ビーチでは、木製ボートの残骸も見られます。

■リビングストン島
キングジョージ島に次ぐ2番目に大きな島。ペンギン、オットセイ、アザラシ、海鳥など多数の野生動物を観察することができます。西側のバイヤーズ半島周辺ではジュラ紀から白亜紀にかけての化石が発見され、考古学上でも重要視されています。

■デセプション島
海底火山の火口部が海中にあるため、輪を描くような地形と中央の湾になった特殊な地形の島。温泉が沸いていて、南極で唯一海水浴ができるというから驚きです。船の乗り入れが容易な島だったこともあり、以前使用されていたクジラの解体施設跡なども見学できます。ホエーラーズ湾では300mに広がる黒い砂浜も見られます。
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