台湾茶好きなら誰もが知る名店、竹里館
竹里館は台湾茶ブームの先駆けとなった店
竹里館、店名の由来
「僕は最初、王維の気持ちと同じでした。偽物(の台湾茶)も多く出回るような中で、僕は一生懸命台湾のお茶と向き合ってきたんです。」竹里館という店の名前は、田園詩人の第一人者、王維の詩「竹里館」になぞらえてつけたもの。その詩の大まかな内容は「ただひとり坐って、琴を弾く。深い森の中、月だけはこの森にいる私を照らしてくれる」というようなもので、孤独と向き合うような王維の詩に、当時の黄さんは自分自身を重ねていたのでした。
そんなひたむきなお茶への情熱が、茶を愛する人々の共感を呼びました。竹里館の黄さんの評判はやがて海を越えて日本にも届き、日本の台湾好きや台湾茶好きの中では知らない人はいないほど有名な店になったのです。
温かな空気が寛ぎを与える場所で午後のお茶
工夫茶(功夫茶)はこんなセットです
竹里館には、14~17時までティータイムメニューがあります。3種類あるセットメニューの中で、おすすめは工(功)夫茶が楽しめるCセット(300台湾元・約800円)。260元までの茶葉の中から好きなお茶を1つと宮廷菓子がセットになっていて、工(功)夫茶と呼ばれる本格的な道具を使ってお茶を淹れることができます。お茶の淹れ方はスタッフが丁寧に教えてくれるので初心者でも心配はいりません。
さらにこだわるなら店主とっておきの「私蔵茶」をオーダーしよう
店主の黄さんはこよなく茶を愛する人
そんな黄さんのビンテージコレクションを味わうことができるのが「私蔵茶」。時を経たお茶は、飲む人の心と体を解きほぐすような味。人生も茶葉も、年を経て深みが増すということなのでしょうか。
工夫茶(お茶の道具を使用)で400台湾元(約1,100円)と現地の物価からすると決して安くはありませんが、これこそ日本からわざわざ来て飲むべき味といえるでしょう。お茶を頼むと湯が入った陶器のやかんを脇に置いてくれるので、自分のペースで何煎でも、心ゆくまで銘茶を楽しめます。
数時間で深く学べる茶道講座が人気です
普段の生活の中でお茶を楽しみたい人や、茶葉店に行くとどれにしたらいいのかいつも迷うという人は、竹里館の茶道講座を受けてみてはいかがでしょう。いずれのコースもランチ、ディナーの時間以外なら好きな時間に予約でき、清香烏龍茶20gのおみやげがつきます。講師:竹里館スタッフ
黄さんからお茶を学んだスタッフが講師です。日本語で講義を行います。
■入門 Aコース 工夫茶を学ぶ講座
所要時間:約1時間~1時間15分
費用:1人1,200台湾元(約3,250円)
内容:
- 工夫茶で使用する茶器の詳しい説明
- 工夫茶の入れ方
- 正確な茶壺(急須)の持ち方
- 聞香杯の使用方法と、お茶の香りの聞き方
- 工夫茶の練習と指導
■入門 Bコース 台湾烏龍茶 体験講座
所要時間:約1時間~1時間15分
費用:1人1,000台湾元(約2,700円)
内容:
- 台湾烏龍茶の分類紹介
- 台湾3大名茶(阿里山金萱茶、凍頂烏龍茶、東方美人茶)特徴の説明と飲み比べ
AコースとBコース合わせて2,000台湾元(約5,400円)約2時間
茶葉料理な「禅風茶趣」の情報は>>>寛ぎの空間でもてなす『禅風茶趣』へ
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■竹里館
住所:台北市民生東路三段113巷6弄15號
アクセス:MRT木柵線「中山國中」駅より徒歩5分。西華大飯店の裏手
TEL:(02)2717-1455、(02)2717-1456
営業時間:10:00~18:00
※1台湾元=約2.7円で計算しています(2011.8)