エネルギッシュに仕事をこなす危機

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あれもこれも引き受けすぎて、疲れ気味ではありませんか?

「仕事は“デキる人”に集まる」とよく言われますが、真面目でやる気のある人はいつも忙しそうに見えます。

たとえば、残業続きでも業務を次々に引き受け、仕事漬けになっていくビジネスマン。仕事、家事、育児だけでなく、ボランティアにも貪欲に取り組むワーキング・マザー。親戚づきあいから町内会活動まで、面倒に見える仕事にも笑顔で取り組む主婦……というように、仕事を次々に引き受けて、頑張る人はたくさんいます。

たしかに、限界に挑戦するほどのチャレンジをすれば一回りも二回りも成長し、自信も確実についてきます。ストレスへの耐性も高くなり、困難な状況にも機転を利かせて乗り越えられる力もついてくるでしょう。

とはいえその一方で、自分でも気付かないうちに精神的に追い込まれてしまう危険もあるのです。

「断らないことはいいこと」だと思っていませんか? 

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周りへの印象は良好。でも、負担は増える一方

環境や人間関係に適応できずに支障が出ることを「不適応」といいますが、一方で、合わせすぎて支障が出ることを「過剰適応」といいます。

過剰適応の状態が続くと、達成感や周囲の評価が麻薬のような興奮剤となり、心身の疲労にも気づきにくくなります。そのため、健康を害してまで、自ら負担を増やしてしまうことも少なくないのです。

その状態が続くと自律神経のバランスが乱れて睡眠が不足し、うつ病などの心の病に近づいてしまうこともありますし、体調が不安定になって循環器系や消化器系をはじめとする身体の病気になることもあります。

また、仕事に追われて私生活を後回していると、不調のときに落ち着ける場所をつくれなかったり築いた家庭が風化したり、家族など身近な人との心のきずなが薄れてしまうこともあります。

これらは自覚なく進み、気づいたときには状態がかなり悪化していることも少なくありません。したがって、たとえ充実感の多い日々でも、頑張りすぎて過剰な負荷がかかっていないか、ときどき心身の状態を振り返ることが必要になります。