スイス/スイスの観光

スイスでハイジの舞台を巡る(3ページ目)

日本でも本やアニメで広く紹介されてきた「アルプスの少女ハイジ」。中にはハイジの熱狂的なファンも、年代を問わず存在しています。ここでは、ハイジ原作の舞台をはじめ、映画撮影やアニメ制作の舞台などを紹介します。

和田 憲明

執筆者:和田 憲明

スイスガイド

映画やアニメ、ハイジの舞台を訪ねて

スイスをはじめ、世界各国のテレビやアニメで紹介されたハイジ。撮影班はハイジを育んだ豊かな自然を求めて、イメージにぴったりの撮影場所を探し求めました。ここではそのうちのいくつかをご紹介します。

ベルギューン

ベルギュン

スイス東部には、ハイジにちなむ場所が多い  画像提供:スイス政府観光局 www.myswiss.jp

1952年に撮影されたスイスのモノクロ映画が「ハイディ」(原作ではドイツ語よみでハイジ=ハイディ)。スイス東部の山に囲まれたベルギューン村の周辺が舞台になりました。

ベルギューンは、クールからサン・モリッツに向かう鉄道、アルブラ線の沿線。近年この鉄道路線は、周辺の景観と合わせて世界遺産にも登録されました。

ベルギューンの北側の斜面には、シュトゥールやファラインなどの集落があり、「ハイディ・アルプスの道」と呼ばるハイキングコースも整備されています。所要約2時間半。

 

グレヴァザルヴァス(エンガディン地方)

マローヤ

写真はマローヤの村と湖  画像提供:スイス政府観光局 www.myswiss.jp

1979年に撮影されたスイスのテレビドラマ、「ハイディ」。その撮影の舞台になったのが、エンガディン地方、マローヤ湖の付近にあるグレヴァザルヴァスの村です。ハイジが過ごした1800年代のスイスが、そのまま再現されたような小さな村です。

 

サンモリッツ

ハイディヒュッテ

サンモリッツから手軽に行ける散策コースの途中にある

グレヴァザルヴァスでの撮影に使われた小屋は、その後サンモリッツへ移築されました。サンモリッツからケーブルカーで、コルヴィリア展望台の中間駅、チャンタレッラへ。そこから「ハイディ・フラワー・トレイル」と呼ばれる散歩道が整備されています。コースの途中にあるのが、移築された小屋「ハイディヒュッテ」。チャンタレッラから約40分の散策でサンモリッツまで戻ることができます。

 

ウンターエンガディン

ウンターエンガディン

ドナウ河の源流のひとつ、イン川がこの谷を流れる  画像提供:スイス政府観光局 www.myswiss.jp

シュピーリ没後100年を記念して制作されたスイス映画「ハイディ」は、オーストリアの国境も近いウンターエンガディンと呼ばれる地域で撮影されました。

スイスの有名な温泉リゾート地、シュクオールをはじめ、セント、ラヴィーン、アーデッツなど、ウンターエンガディンの穏やかな山岳風景に囲まれた小さな村々が、撮影場所になったのです。

 

ユングフラウ地方

ユングフラウ

ユングフラウ地方も、ハイジのイメージ通りの場所

日本のアニメと言えば、「アルプスの少女ハイジ」。演出・高畑勲、場面設定と画面構成は宮崎駿、キャラクターデザインと作画監督が小田部羊一と、現在のアニメ界の錚々たるメンバーにより、つくりあげられました。

1973年にスイスロケを行い、マイエンフェルト滞在の後、ユングフラウ地方へ移動。アイガーやユングフラウなどの名峰に囲まれたユングフラウ地方の山岳風景も、アニメの中の数々の名シーンの中に息づいています。
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