災害はいつ起こるかわかりませんが、時が経つに連れ、対策がおろそかになってしまいちがなもの。いま一度、身の回りの防災対策を見直してみましょう。特に一人暮らしでは、日ごろの準備や意識の高さがいざというときの判断をわけます。

INDEX
  1. 災害が起こったときの判断と選択肢を考える
  2. 地震対策 防災用品と室内の転倒・落下対策
  3. 火災対策 火災発生時の正しい行動と火災保険
  4. 台風対策 ベランダや窓周辺対策と断水・停電に備える
  5. 災害時の緊急連絡先対策


すばやい判断と複数の選択肢が身を守る

地震

災害にあったら、どうすればいいのか。常に意識をしておくことが大切です

大きな災害が起こると、誰もが不安に襲われますが、少しでも安心で安全に過ごすためには、どう行動するかをすばやく判断することが大切です。

例えば、東日本大震災のときに都心で仕事をしていた友人は、電車が止まって家にも会社にも戻れなくなると判断し、すぐに最寄りのホテルに部屋を押さえたそうです。結局自宅に帰る電車はその日のうちに動かなかったそうで、その判断は正解だったとのこと。家に帰れない不安はあったけれども、温かい場所とベッドがあったことで怖さが薄れたと話してくれました。

地震が頻繁に起こる日本では「またいつものことか」と油断したり、「他の人はどうするんだろう」と迷っていることで危険に巻き込まれてしまうことも。避難するのがいいのか、その場にとどまるのがいいのか、避難するなら移動手段にはどんなものがあるのかなど、いざ災害が発生したときにはすばやくいくつかの選択肢を判断し、自分で自分の行動を決めましょう。

そのためには基本の災害対策を頭に入れ、必要な準備を整えておくのが大切です。


地震対策

非常持ち出し袋

薬や眼鏡、コンタクトレンズなど、ないと困るものは忘れずに入れて

■非常持ち出し袋
一人暮らしでも、非常持ち出し袋はぜひ用意したいものです。どのようなものを入れておけばいいのかは『一人だから備えが大事!地震対策』にまとめてありますが、それを持って避難することをお忘れなく。例えば水は一人一日3Lで3日分必要と言われていますが、9kgの荷物を背負って、足場の悪い中を歩けるでしょうか。

まずは一人で持ち出せる分量を背負っていけるリュックなどにつめて。持ちきれない分は、二次避難用としてわかりやすい場所にまとめておき、あとで取りに戻ることを考えてもいいでしょう。

■室内の転倒・落下対策
一人暮らしの部屋では壁や天井を傷つけられないことやその狭さなどが制約となり、しっかりとした地震対策が取りにくいかもしれませんが、最近は突っ張り棒タイプ・粘着タイプなどの転倒落下防止グッズで賃貸住宅にも使いやすいものが増えてきました。完全に転倒落下が防げなくとも、一瞬でも時間があることで逃げられる場合もあります。積極的に利用してください。

参考商品:家具転倒防止伸縮棒
参考商品:透明両面粘着ゴム

また、とっさに動けない就寝時の環境は改めてチェックしてほしいところです。頭の上に落ちてくる棚や物があるような位置で寝ているときは思い切って模様替えを。大がかりなことをしなくても、枕の向きを変えるだけで解決する場合もありますよ。


 火災対策

火災

消火器の使い方も知っておきましょう。家庭用の小型消火器を置いておくと安心です

■火災発生時の正しい行動
火事は広がることで、他の人の命も危険に及びます。誰にも言わず、自分だけで解決しようとしては絶対にいけません。

まずは、火事を知らせます。119番に通報し、近所に「火事だー」と大きな声で叫びましょう。建物内に非常用ボタンがあるときは鳴らします。

次に、消火します。火が天井まで届いていないのであれば、消火器や水、濡らした毛布やバスタオルをかけるなどして消火を試みます。ただし、揚げ油に水をかけると、油が飛び散って燃え広がることがあるので、絶対にNGです。間に合わないと思ったら、無理をせず避難しましょう。

避難するときは、火が広がらないようにします。火元が室内なら、ドアや窓を閉め、火が広がらないようにします。遠回りになっても火や煙が少ない方に進み、煙があるときは、濡れたハンカチなどを口に当てて、身を低くして逃げます。また、いったん逃げたら、絶対に戻ってはいけません。

■火災保険の基礎知識
賃貸住宅では部屋を借りるとき、火災保険への加入が条件となっていることがほとんどです。あなたの加入している保険がどのようなときに対象となっているか知っていますか。知らないという方は、ぜひ一度ご自身の保険証書をよく確認することをおすすめします

もし火事で建物に損害を与えてしまった場合、借りた部屋を元通りにして退去する「原状回復の義務」により、大家さんに対する賠償責任が生じます。そのときに必要となるのが火災保険です。また、隣人が起こした火事によって自身の家財が燃えてしまった場合には、失火法という法律により重大な過失がない限り、隣人には賠償責任はありません。そこでまた火災保険が必要となってくるわけです。

なお、火災保険とはいいますが、火事だけでなく、台風や落雷などの災害、盗難や水もれなどにも補償がされることがあります。例えば近所の子どもたちのキャッチボールで部屋や家具が壊れされたというときにも適用されることがあります。よく覚えておいた方がいいですよ。


台風対策

台風

一階でないからといって浸水しないとは限りません。ベランダをしっかり確認

■ベランダや窓周辺をチェックする
台風だけでなく、最近のゲリラ豪雨では一気に降水量が増え、部屋に被害が及ぼされることがあります。

雨風が強まってきそうなときには、ベランダに飛びそうなものは置かないこと。鉢やプランター、物干し台などは室内に入れておくと安心です。窓にシャッターがあれば閉めますが、窓の破損が心配なときはガムテープを貼っておくと、万が一何かがぶつかって割れたときも怪我をすることを避けられます。

また、ベランダの排水溝が詰まっていると、水が溜まって室内に浸水してくることがあります。ゴミなどが溜まっていないか、時々掃除をするようにしましょう。

■断水・停電に備える
台風で心配なのが断水と停電です。長期間にわたる場合は少ないので、地震対策でも紹介した非常持ち出し袋で当面の飲食と照明、情報は足りるようにしておきましょう。また、大きな台風が来るときには、浴槽に水を溜めておくと安心です。トイレや洗濯などに使えます。


災害のために備えておきたい連絡先

携帯電話

大きな災害があったとき、電話は通じにくくなります。他の連絡手段も備えておきましょう

自分の身は自分で守らなければならない一人暮らし。でも、一人で判断しきれないときや、対処しきれない状況を相談したり、また自身の安否を伝えられる連絡先を確保しておくことは大切です。大きな災害時には人とつながっているという安心感が支えにもなります。家族や親戚の電話番号やメールアドレスといった連絡先だけでなく、他の手段ももち、いざというときに備えて、情報共有をしておきましょう。

■大家さん、管理会社の連絡先
大きな災害で設備が壊れたり、浸水したり、エレベータに閉じ込められたりといった場合には、大家さんや管理会社に助けを求めたり、相談する必要があります。必ず連絡先を控えておきましょう。

■災害用伝言ダイヤル・災害用伝言板
安否確認や問い合わせなどが殺到し、電話がつながりにくくなる大災害時でも優先的に利用することができます。ただし、連絡を取りたい相手が存在や使い方を知っていないと利用できませんので、注意してください。なお、体験利用できる日もありますので、練習をしておくのもおすすめです。詳しくは、『災害用伝言ダイヤル』『災害用伝言板』をご覧ください。

■ソーシャルメディア
災害時には、TwitterFacebookといったソーシャルメディアが連絡手段として有効だったという声が多くありました。『緊急時、家族間でTwitterを活用する方法』に詳しく使い方が紹介されていますので、ぜひ参考にしてください。ただし、年配の方にはなじみにくいこともあるかもしれませんので、登録方法や使い方などを教えて、共有できるようにしてください。


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