一人暮らし/一人暮らしの防犯・防災

一人暮らしの火災対策

冬は、火事が起こりやすい季節です。自分の部屋で、近所で、火事が起こったとき、どう行動したらいいのでしょうか。また、防ぐ方法は? 火事の原因や避難方法、火災保険について解説します。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド

火災

冬は火災が起こりやすい季節。自分が十分気をつけていても、周囲から巻き込まれることがあります。日頃からの備えが大切!

自分の家で、または近所で、火事が起こったとき、どうしたらいいか瞬時に判断できるでしょうか。一人暮らしだからこそ慌てず、冷静に。ひとりでも素早く適切な行動を取らなくてはなりません。

火事を起こしてしまうと、自分自身だけでなく、周囲にも危険や迷惑が及びます。まずは火事を起こさないようにすること、広がる前にすぐに対処すること、そして万が一広がってしまったときの行動などを知っておきましょう。

どんなことが火事の原因になる?

ゴミ

朝起きるのが面倒だからと、つい前日の夜にゴミを出してしまっていませんか? これが放火の狙いになることもあります

■放火
出火原因として最も多いのは、残念なことに放火。消防庁の統計によると、平成9年以降連続して出火原因の第一位となっています。

「放火だと、自分で対策のしようがないのでは?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。建物の周囲の可燃物が狙われることがよくあります。玄関の外に燃えやすいものを置きっぱなしにしないこと。また、ゴミは決められた日の、決められた時間に出すようにしましょう。

■タバコ
タバコによる火事も毎年多い出火原因のひとつ。タバコを吸う人は要注意です。ポイ捨てと寝タバコは絶対に止めましょう。灰皿で消したと思っても、水をかけておくくらいの心構えが大事です。

コンロ

一人暮らしで一番使う火と言えば、ガスコンロ。特に揚げ物をする人は気をつけて

■料理
料理中のコンロからの出火も注意しなくてはいけません。中でも、揚げ物をしているときの油による火災が多く占めています。油は温度が上がると、自然に発火します。揚げ物をしている中に電話がかかってきた、来客があった、テレビに気が向いていたetc…、ついその場から離れて火災になってしまうというのが多いケース。油をつかっているときは、絶対にその場を離れないで。

揚げ油から火が出た場合、絶対に水をかけてはいけません。逆に火柱が上がってしまいますので、消火器を使ってください。なければ、大きめのタオルなどを濡らし、手前からかぶせてください。

また、油を使っていなくても鍋やフライパン、やかんなどをかけっぱなしにして空焚きさせてしまうことも非常に危険ですので、注意してください。

■ストーブ
賃貸住宅では石油やガスなどのストーブの使用が禁止されているところも多いですが、光熱費はストーブがオトクなことも。ただし、エアコンよりも火災の危険度は高くなります。

ついうっかりで火災が起きやすいので、注意が必要。ストーブで濡れた洋服を乾かしたり、またストーブの近くでスプレーを使用すると爆発することがあります。

■電気
電気は安全と言われていますが、電気からの出火も原因に挙げられます。

電化製品は正しく使うこと。また、コンセントやプラグの周りに埃がたまっていたり、電気コードが傷ついていたりすることで、出火することがあります。タコ足配線も危険です。

■その他にも…
その他にも「こんなことで!」とびっくりするような出火原因があります。

例えば、電子レンジ。金属のものを入れると火花が散り、発火することがあります。お弁当や冷凍食品の容器にアルミホイルが使われていることに気づかず、電子レンジにかけて、火災の原因になることも。また、アロマポットの火、こたつのつけっぱなしなども原因となることがありますので、使用の際は十分に注意しましょう。

次のページでは、防火のための事前の対策と、火災が発生したときの行動について紹介します。あなたの部屋、どこから逃げられる?>>次のページへ
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