採用基準は「心・技・体」で明確に
採用基準を明確にする方法はいくつかあります。中小企業などで導入しやすい方法は、「心・技・体」で整理するやり方です。「心」とは、応募者の考え方や価値観などです。 自社の価値観と異なる人材を採用しても定着は望めません。
「技」とは知識や経験で、職業能力そのものです。採用で一番重視すべきもので、通常採用する人のスペックという場合は、「技」を意味します。
「体」とは、応募者の健康状態や体力の他、ビジネスマナーやコミュニケーション能力など外側から見て判断できるものです。
長時間残業が多い、休日出勤が多い、出張が多いなど勤務条件で制約がある場合は、「体」に含めて整理しておくといいでしょう。面接で「当社は地方出張が多いのですが、家族の理解を得られますか」などの質問で確認します。家族に病弱な人や介護が必要な人がいることは、ストレートには聞けません。質問をうまく工夫する必要があります。
以下に、心・技・体の具体例を挙げておきます。
■心
- 価値観
- 性格(協調性、規律性、独創性、積極性など)
- 志向(仕事志向、家庭重視、達成志向の強さなど)
- 夢、将来構想
- 動機付け要因(お金、達成感、仲間、など)
- 経験
- 知識
- 業績
- 技能・技術
- 資格
- 健康状態、体力
- マナー、コミュニケーション能力