好ましい渋み、好ましくない渋み
渋みの種類を知って、紅茶の楽しみを広げましょう
心地よい渋味“パンジェンシー”
飲んでみて、適度な心地よい渋みを、紅茶の評価用語では“パンジェンシー(pungency)”といい、良い渋みに対して用います。これ以外にも紅茶の良い渋みを表現する用語に、“ブリスク(brisk)”があります。紅茶らしいボディを備えつつ、生き生きとした渋みを備えているというような意味を持ちます。一方で、エグイ感じのする渋味は好ましくない渋味。市場で販売されているものでエグイ紅茶に出くわすことはほぼないはずです。
強すぎる渋味は、紅茶の評価用語では“ハーシュ(harsh)”と表現されます。さらに、渋味だけでなく、淡泊なのっぺりした味は”プレイン(plain)“と表したりします。
ここで渋味を含み、紅茶の味についての評価用語を、他の用語も追加して簡単にまとめてみましょう。
【好ましい紅茶味の表現の一部】
- ボディBody : 紅茶のコク。ワインと同じように、ライト、ミディアム、フルでさらに分ける。
- パンジェンシーPungency / パンジェント Pungent : 心地よいはっきりとした渋味。
- ブリスクBrisk : 軽快な渋味を伴う、生き生きした、メリハリのある味。
- メロウMellow : 芳醇でふくよかな味。
- モルティー Malty : 麦芽を思わせるような芳ばしい味。
- スムース Smooth : 円熟した好ましい味。
- ハーシュ Harsh : 強すぎる渋味。きつい味。
- プレイン Plain : 渋味だけでなく、淡泊なのっぺりした味。
- スィン Thin : ボディが弱く薄い味。