東大に合格した人のノートを科目別などに紹介し、解説した『東大合格生のノートはかならず美しい』(文藝春秋刊)がベストセラーとなりました。まさに、ノートの重要性を、多くの人たちが実感している時代と言えるでしょう。しかし、小学生にとっては、「美しいノート」が必ずしも「良いノート」とは言えません。

授業用ノートと家庭学習用ノートが必要な理由

ノート術

学校の授業だけでは知識は定着しません。家庭学習用ノートを用意して、家庭学習する理由は?

小学生にとって基本となるのは、授業用ノートと家庭学習用ノートです。

授業ではまじめに板書を写しているのに、成績向上につながらない、というお子さんもいます。

1.先生の話を聞く
2.先生の板書を写す
3.先生の質問に手を挙げる
4.当てられたら質問に答える
5.ノートの余白に先生の説明を自分なりにまとめたり、実際に作業をしたりする

授業では上記のことをしなければなりません。しかし、この全部をすることは、小学生にはなかなか難しいこと。

多くのお子さんは、「授業は先生がするから、自分は板書だけを写せば十分だ」と受け身の姿勢や、「何色ものボールペンを使い分けて、綺麗なノートにする」など、板書を写すことに集中しがち。とはいっても、板書を写すことだけを意識すると、復習するときに先生の話を一から思い出して、勉強をやり直さないといけなくなり、勉強の効率が下がります。

成績の良い子に共通する特徴

字の丁寧さや色ペンの使い方、ページのレイアウトなどは人それぞれに個性があります。しかし、好成績のお子さんの授業用ノートには、思考や作業の跡が残っているものです。例えば「正解の計算式を板書するときに、余白欄に自分で計算してみる」「先生の説明を聞いて疑問に感じたことを、書きとめておく」などを授業中にしておけば、勉強の効率が上がります。

授業の主役は児童生徒です。板書通りにノートを書けているのなら、まずはノートの余白部分に、先ほど述べたようなことを何か書かせてみてください。それが、お子さんが主体となって授業に取り組むきっかけになっていくのです。

学校・塾の授業と家庭学習は、車の両輪のようなもので、一方だけではうまく機能しません。学校・塾の復習や宿題は、授業が終わってから時間が経過しないうちにするのが理想です。家庭学習をするときには、小学校の授業用ノートとは別に、家庭用学習ノートを用意してください。

家庭用学習ノートについては、『低学年の家庭学習』をご参照ください。



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