故宮の全エリアを網羅できる一日コース!
世界最大の宮殿遺跡・故宮
宮殿を守る獅子
一日で故宮を隅から隅まで観ることはとても難しいのですが、全体の雰囲気を堪能することはできます。これから紹介するのは一日じっくり故宮を観たい!という人におすすめの観光コースです。途中、幾つも美術品や骨董品の展示館に出くわすと思いますが、展示館見学は次回ということで今回は建物見学に集中しましょう。
丸一日、かなりの距離を歩くことになるので、歩きやすい靴やドリンクなどの用意を忘れずに。それでは出発です!
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故宮博物院(紫禁城)
住所:東城区故宮博物院
TEL:010-6513-2255
入場&料金:4~10月 8:30~16:00、60元/11~3月 8:30~15:30、40元
月曜日閉館(祝日と、7月1日から8月31日までの夏季休暇を除く)
※鐘表館と珍宝館は別途各10元
故宮の地図は
こちらをどうぞ。
>>>故宮博物院(紫禁城)についての詳しい説明は「
故宮博物院(紫禁城)」を参照ください。また、一日コース以外、「
故宮観光半日コース」、「
故宮観光2時間コース」も用意してあります。用途によって使い分けてみてください。
1 午門(明永楽期創設)
午門
世界最大の城門といわれる故宮の正門。3つある入り口のうち、中央が皇帝専用、両脇が貴族・官僚用のものであった。
2 武英殿(明早期創設)
武英殿
文武二殿の一つ。明朝を滅ばした李自成が即位した場所。明代は大臣の接見場所として使われ、清代になると御用絵師のアトリエとなった。
3 断虹橋
橋の中央にいる猿のポーズの獅子
大理石の橋。上記の武英殿へ行く途中の右側にある。橋の半分からは立ち入り禁止になっているが、サルのポーズをとる珍しい獅子の像はギリギリ見ることができる。
4 文華殿(明早期創設)
文華殿
文武二殿の一つ。明の時代、ここは皇太子の生活区で内閣が置かれていた。明清時代を通じ、科挙の最終関門・殿試の採点がここで行なわれていた。
5 太和門(清光緒期創設)
太和門
ここから保和殿までが外朝と称される最大のメインスポット。太和殿で式典が行なわれる際、下級の官吏はこの門の外で皇帝に拝礼した。
6 太和殿(清康熙期創設)
太和殿
故宮の正殿。歴代皇帝の即位式や万寿節(皇帝の誕生日)、結婚、季節ごとの大きな式典、出征、そして皇帝の葬儀など宮廷の重要な式典を行った最も権威ある場所。式典が行われた時は、太和殿前の広場に官吏たちがずらりと並び、全員で三跪九叩頭の礼を行った――まさにラストエンペラーの世界であった。
太和殿手前の石段を上ったところには「日時計」、「亀の像」、「鶴の像」などが置かれているのでお見逃しなく!
7 中和殿(明嘉靖期創設)
中和殿
大和殿で式典が行われた際の控えの間。ここで皇帝が大臣から祝辞を受けたり休憩したりした。
8 保和殿(明嘉靖期創設)
保和殿
明代は式典が行われる際の皇帝の着替えの間として使われていた。清代に入ると科挙の最終試験である殿試の会場としても使われた。
9 乾清門(明永楽期創設)
乾清門
瑠璃照壁という装飾が特徴的な内廷の正門。清代、皇帝はここで政務の報告を受けたり、採決を下したりしていた。現在は売店やカフェなどの休憩所がある。
10 乾清宮(清嘉慶期創設)
乾清宮の玉座
ここから坤寧宮までが内廷のメインスポット。明代から清の康熙帝の頃まで皇帝の寝室だった。寝室が養心殿へ移ると、日常の政務を行なったり、宴会が開かれたりする場所となった。ここにある宝座の後ろの「正大光明」の額に、皇位継承者の名を収めた箱が隠されたとされる。