日本史の歴史区分では、その時代の政治の中枢となった都市の名前をとって時代名とするパターンが多いです。奈良時代、江戸時代等。では室町時代は?なんとこれは「都市」ではなく「室町通」という地名から来ています。今回は京都市中央部を南北に走る室町通をご紹介します。

将軍が住んでいた由緒ある通り

室町幕府13代将軍足利義輝邸の碑

室町邸以外も史跡は多い。写真は室町幕府13代将軍足利義輝邸の碑。

冒頭でも書きましたが「室町幕府があったから室町通」ではなく「室町通からとって室町幕府」ですので、その歴史は室町時代以前。平安京の室町小路に始まります。

時代を経て、通称「花の御所」と呼ばれていた、時の将軍邸である「室町殿」ができたのは現在の室町今出川辺り。京都市営地下鉄烏丸線「今出川」駅から西へ徒歩1~2分程の距離です。

この界隈は同志社大学、京都御所といった広大な敷地を持つ施設があるためか、いまでも心無しかゆったりとした雰囲気に感じられます。

将軍家が構えられたゆえに政治や文化の中心地として栄えましたが、応仁の乱で京都一帯が荒廃。その後江戸時代に入り和装卸し産業を中心とした商業が栄え、今でも多くの卸業者が並んでいます。

また、産業面だけでなく歴史を感じさせます。それは、祇園祭の時です。毎年7月17日に行われる山鉾巡行。その前三日間の宵山の時は、四条室町の交差点を中心に複数の山鉾が並び賑わいます。

地下鉄が近いのが魅力

室町通、マンション

交通、生活ともに利便な立地。中層程度のマンションが多く建ち並ぶ。

古い歴史を今でも感じる事ができる室町通は、単なる「古い街」にとどまらず今でも住宅地として人気が高いエリアです。特に、北は今出川通から南は五条通迄の間は、分譲マンションの価格も新築・中古ともに「いいお値段」しています。その大きな理由は利便性の高さ。

市街地中心部を南北に走る幹線道路である烏丸通は、京都市内のビジネスの中心となる通りでもあり、地下には京都市営地下鉄烏丸線が通っています。室町通は、この烏丸通の一本西側。

幹線道路から一本はいった場所なので自動車が走行する喧噪感もなく、南北どこにすんでも地下鉄の駅の徒歩圏内となります。

特に四条通近辺では阪急京都線も徒歩圏内で便利です。地下鉄「四条」駅と隣接する阪急京都線「烏丸」駅からは、特急一本で梅田(大阪)へ移動可能。地下鉄「四条」駅から南へ二駅の場所にあるJR京都線「京都」駅から新快速を利用しても便利です。

それでは次のページでは室町通、といっても南北に長いので、地下鉄「今出川」駅~「丸太町」駅~「烏丸御池」駅~「四条」駅の4駅間を見てまいりましょう。