ピーマンの育て方
ピーマンの育て方はシシトウ・とうがらしにも使える
ピーマンの栽培スケジュール
低温を嫌う性質なので、充分に温かく、遅霜などの心配がなくなってから定植します
植えつけ・準備するもの
10月の終わりころまで収穫でき、生育期間が長い植物なので、はじめに土の中にしっかりと元肥をすき込んでおく必要があります。1平方メートル(1m×1m)に対し、完熟堆肥を約5kg、完熟鶏ふんやボカシ肥などを約500gが目安です。畝の幅は90cm、株と株の間は70~80cm空けます。プランターで育てる場合は、幅70cm程度のプランターに2株が適切です。地温が温かい方が生育が良いので、土に黒いビニールのマルチ(農業用の覆い)をかけますが、ゴールデンウィーク以降の温かい時期に植えつける場合なら、マルチなしでも大丈夫です。
ピーマンの手入れ……花が咲いたら
ピーマンの花。一番花・二番花は必ず摘み取ります。
ピーマンは、植えつけ後すぐに花をつけ、実を結ぼうとしますが、一番目・二番目の花は必ず摘み取ります。これを残して実にしてしまうと、根が未発達のうちに、実に優先して栄養分を送ることになってしまい、葉や茎の発育が不良になってしまいます。そうすると、その後の収穫が望めなくなってしまいますので、折角咲いた花ではありますが、心を鬼にして摘み取ってあげることが最大のポイントになります。
また、ピーマンは基本的に、咲いた花には必ず実をつける性質がありますので、そのままにしておくと小さな実がたくさん出来てしまいがちです。充実した実を収穫するためには、花の数を制御していく作業が必要となりますが、ピーマンを1個収穫したら、それと同じ節から出はじめた脇芽を摘み取るという風にしていくと、適度な花数・樹形に保っていくことができます。
ピーマンは「辛みのないトウガラシ」
シシトウは、ピーマンの兄弟
店では、黄色や赤のカラフルなピーマンがよく売られていますが、これはもともと、ピーマンが完熟したもの。最近は、大型で肉厚の品種が「パプリカ」として売られていますが、普通のピーマンでも、緑のうちに収穫せずにそのまま成らせておくと次第に赤く完熟し、甘みを増してきます。これは家庭菜園でピーマンを楽しむ際に、ぜひ試していただきたい食べ方です。
また、最近のパプリカの仲間には、赤や黄色の他に、オレンジ・紫・白・黒・茶色などの色があり、それらの苗も、ホームセンターなど見かけるようになってきました。キッチンガーデンのアクセントとしてに、このようなカラフルなピーマンを植えてみるのもおすすめです。
ピーマンの兄弟には、シシトウやトウガラシがありますが、シシトウガラシは辛くないトウガラシの代表品種。実の先端の形が獅子の口先に似ていることが、名称の由来です。育て方はピーマンとまったく同じ。ただし、ピーマンと隣り合わせて植えないようにしましょう。互いに交配してしまう場合もあります。
【関連記事】