トウガラシ(唐辛子)は初心者におすすめの野菜…ピーマンなどの他の野菜にも応用可能!

トウガラシ(唐辛子)はの栽培は、ほとんど手入れもいらず、広いスペースも必要としません

トウガラシ(唐辛子)はの栽培は、ほとんど手入れもいらず、広いスペースも必要としません

ピーマン・パプリカ・ししとう、これらの野菜はトウガラシ(唐辛子)の一種です。ご存じでしたか? いずれも、ナスやトマトと同じナス科に属します。ですから、これから紹介するトウガラシの育て方をマスターすれば、ピーマン・パプリカ・ししとうの栽培にも応用ができます。

しかも、トウガラシはほとんど手入れもいらず、簡単に栽培できる野菜なので、初心者におすすめです。スペースをそれほど必要としないので、プランターや鉢でのベランダ栽培も可能です。

応用範囲が広いのもトウガラシの魅力。青いうちに収穫すれば、青トウガラシとして夏場の暑い盛りの薬味に大活躍! 赤くなるまで完熟させて、しっかり乾燥させれば、料理に利用できるのはもちろんのこと、ハロウィンやクリスマスの飾りに利用することもできます。クリーム色や赤、黄、オレンジ色など、カラフルに変化する観賞用のトウガラシも人気です。
   

トウガラシの栽培スケジュール(種まき・植え付け・収穫)…乾燥しやすいベランダでも栽培できる!

トウガラシ(トウガラシ)の栽培スケジュール。6月以降の、気温が高い時期に植えつける場合は、なるべく午前中に植えつけると、苗の活着率が高まります。

6月以降の、気温が高い時期に植えつける場合は、なるべく午前中に植えつけると、苗の活着率が高まります

南アメリカの熱帯地帯が原産なので、暑い気候を好みます。ですので、苗の植え付け時期も暖かくなってからがベターです。日当たりが良く乾燥した気候が向いているので、そのような場所を選んで、植えつけるようにしましょう。

またこのような気候を好むということは、日当たりが良すぎたり、乾燥しやすかったりするために植物を栽培しづらいといわれている、屋上やベランダでの栽培にも向いているともいえます。
 

トウガラシの植え付け方・準備するもの…土の状態を整えよう!

■畑で育てる場合
乾燥した気候を好むということは、水はけの良い土が向いているということになります。ですので、畑で育てる場合は、水はけが良くなるよう土壌改良をし、高畝で植えつけるようにします。

水はけを良くする土壌改良材としては、たい肥・炭・くん炭などがあります。スコップや鍬(くわ)で30cmほど掘り起こし、土壌改良材を適量、混ぜ込んでいきます。水はけが良い土の目安は「乾いた土を一握り、手で握ってみたときに、ほとんど団子状にならず、ホロホロと崩れる状態」です。

■プランター・鉢で育てる場合
プランター・鉢で、既成品の培養土を利用して育てる場合は、培養土に「くん炭」をブレンドして使いましょう。培養土の状態にもよりますが、1プランターにつき、お茶碗大盛り2杯分くらいのくん炭が適量です。

肥料はそれほど必要としません。元肥として、発酵油かすか完熟鶏ふんなどを使用します。
 

トウガラシの手入れ

■支柱を立てる
トウガラシは根が浅く、風で倒れやすいので、植え付けと同時に80cm程度の支柱を1本、立てておきます。支柱を立てることにより、倒れにくくなります。

■一番花を摘む(摘芯)
最初に咲く花(一番花)は、つぼみのうちに摘み取り、主枝の先端から1節か2節目でカットします。これを「摘芯」といいます。

■わき芽を摘む
摘芯をするとそこからわき芽が育ってきます。その枝も伸ばすようにし、それよりも下のわき芽は摘み取り、3本仕立てにして、この状態で大きく育てていきます。

■水はけに注意する
根が浅く、水はけの良い土で育てているので、真夏の水切れには注意が必要です。土の水分が完全になくなってしまって、株がゲンナリしていたら、枯れる直前の黄信号! 普段から土の状態をよく見て、水やりをするようにしましょう。
 

トウガラシの収穫・保存…実の収穫時期によって青トウガラシにも!

赤くなったトウガラシは、秋の畑に彩りを添えてくれます

赤くなったトウガラシは、秋の畑に彩りを添えてくれます

植え付けから2か月ほど経つと、枝の先端にトウガラシの実ができてきます。これを緑のうちに収穫すれば、「青トウガラシ」として使えます。また、収穫せずにそのまま世話をし続けると、さらに1か月後頃には実が赤くなってきます。皮が赤く、ツヤツヤしているうちに収穫しましょう。

フレッシュなうちに、ペペロンチーノやタイカレーなどのお料理で楽しんだ後は、風通しの良いところで乾燥させておくと、保存がききます。
 

水やりのコツ(プランター・鉢で栽培する場合)…土の状態を把握しよう!

実は、苗の頃からの水やりのしかたで、根を丈夫にし、簡単に水枯れしない株に育てる方法があります。それは「イジメぎみ」に育てるというもの。ただ単に毎日水やりをするというのではなく、「土が乾燥したら水をやる」というサイクルを繰り返すようにするのです。

土が乾燥すると、根は、水を求めてグッと生長します。それを繰り返すことで、根の生長がうながされ、丈夫な株に育ちます。逆に、土が常に湿った状態にあると、あまり根を伸ばさなくても水分を吸収することができるので、植物はあまり根を伸ばそうとせず、地上の株も丈夫に育ちません。

慣れないうちは、土に人差し指の第一関節くらいまで差し込んでみて、乾燥していたら、水をあげるという風にしてみてください。こうしてしっかりと育てておくと、夏場の高温・乾燥にも負けず、きちんと実をつけてくれます。この方法は、トウガラシだけでなくすべての植物に共通の方法です。
 

ハバネロ・島とうがらしなど、珍しい品種も栽培できる!

普通のお店では手に入りづらい品種を育てることができるのも、家庭菜園の楽しみの1つですね。最近は、世界一辛い「ハバネロ」や、沖縄ではコーレーグースと呼ばれる「島とうがらし」、京の夏の風物詩「万願寺とうがらし」など、さまざまな品種の種が手に入るようになっています。

また「バナナピーマン」というタイ原産で、10~15cmもある大きなものや、「かぐらなんばん」というピーマンを小さくしたような形をした品種は、乾燥させて、クリスマスリースなどに利用しても楽しめます。

苗からだけでなく、種からでも比較的簡単に育てることができるトウガラシ。さまざまな品種を少しずつ育ててみてはいかがでしょうか?

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