防犯/子どもを犯罪から守る

小・中学生が被害に遭う場所ワースト5(2ページ目)

新入学する子どもたちは、行動範囲が格段と広くなるために思いがけない犯罪被害に遭う危険性も高まります。しかし、危険な場所を知って警戒心をアップすれば自己防衛に役立ちます。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

前ページグラフによるとワースト5は以下の通りになります。

《小学生の被害発生場所ワースト5≫

 第1位~駐車(輪)場
 第2位~共同住宅
 第3位~道路上
 第4位~都市公園
 第5位~その他

≪中学生の被害発生場所ワースト5≫

 第1位~駐車(輪)場
 第2位~道路上
 第3位~共同住宅
 第4位~その他
 第5位~一戸建住宅

新入学の小学生たち、警戒してね

新入学の小学生たち、警戒してね

いずれを見ても、「駐車(輪)場」での被害が突出しています。つまり、自転車を利用している場合は駐輪場では特に注意が必要、自転車を利用しなくても、駐輪場や駐車場で遊んだり、そこを通ったりする場合は危険なので、警戒する必要があるということになります。

次いで小学生では第2位、中学生では第3位となる「共同住宅」ですが、一般に「集合住宅」と呼ぶこともありますが、警察では「一戸建住宅」と分ける意味で「共同住宅」としているのでしょう。窃盗被害の場合などは共同住宅でも、「3階建以下「4階建以上」と分けられていますが、ここでは「共同住宅」というカテゴリになっており、細かい場所までは知ることができません。

しかし、マンションなどでは「非常階段」や「エレベーター」、建物によっては「ゴミ集積所」なども含まれるでしょう。そのため、共同住宅に住んでいる場合、あるいはわが子の友だちが共同住宅に住んでいる場合など、日常的に共同住宅に出入りしたり、遊びに行ったりするような場合は、「駐車(輪)場」に次いで警戒が必要となります。

小学生の第3位、中学生の第2位である「道路上」は、小中学生の行動範囲として日常的に利用する通りと考えて、「いつもの道にこそ危険はある」と注意警戒するようにしましょう。

小学生の第5位、中学生の第4位の「その他」の場所ですが、これは住んでいる地域によって、条件が違ってくるので、その地域ならではの危険個所を大人が判断してあげましょう。

わが子にとってどこが危険か、知っているといないとでは対策や防御に差が出ることになります。子どもに、漠然と「気を付けて」というよりは、このワースト5を親子や学校で確かめ合って、「こういうデータがあるから、その場所では警戒心を強めよう」と具体的に伝えれば被害をなくすことにつながるでしょう。

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