7. ハワイ火山国立公園(アメリカ)
噴火を続けるキラウエア火山
ハワイ島は諸島最大を誇る島で、マグマが活発な活動を続けるホットスポットの上にある。火の女神ペレが住むといわれる標高1,247mのキラウエア火山は「世界でもっとも安全な活火山」と呼ばれており、溶岩が作り出す岩だらけの風景や、溶岩の様子を見学することができる。
また、標高4,205mのマウナ・ケアにはすばる望遠鏡をはじめ世界各国の天文台が設置されていて、澄んだ空からすばらしい星空や日の出が眺められる。
ハワイはリゾート地であるだけでなく、海や山や大地がダイナミックに活動を続ける大自然であり、それらを畏敬して生きてきた人々の祈りの場所でもある。はじめての海外旅行にはうってつけの場所なのだ。
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6. ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂(イタリア、バチカン市国共通)
コロッセオ内部。地下闘技場の跡がむき出しになっている
この世界遺産はアウレリアヌスの城壁とウルバヌス8世の城壁に囲まれた地域に、バチカン市国の飛び地であるバシリカをまとめたもの。
見所としては、ローマ帝国の中枢フォロ・ロマーノ、円形闘技場コロッセオ、総合保養施設カラカラ浴場、パリの凱旋門のモデル・コンスタンティヌス凱旋門、巨大神殿パンテオンなどがあげられる。それぞれがすばらしい遺跡であるのと同時に、遺跡と周囲の街が見事に溶け込んで、ローマという美しいパノラマを描き出している。
さらにすばらしいのがローマと隣接するバチカンの世界遺産「バチカン市国」だ。サン・ピエトロ大聖堂、システィーナ礼拝堂はとにかく必見。ミケランジェロなど巨匠たちのすばらしい美術を堪能することができる。
ローマは歴史だけでなく、食事やファッション、スポーツなど、あらゆる面で楽しめる街。ヨーロッパはちょっと遠いが、それだけの価値ある都市なのだ。
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5. カナディアン・ロッキー山脈自然公園群(カナダ)
バンフ国立公園のモレーンレイク
壮大な氷河が山を鋭く削り、氷河から溶けた水は深い渓谷を通って無数の滝を生み出し、やがて信じられない色をした氷河湖に落ち込んでいく。植物は高度に合わせて植生を変え、深い森から低木地帯、植物がほとんど生えない氷河や雪原まで続いていく。豊かな自然は数多くの動物を育んでおり、エルクやライチョウなど貴重な生物たちを見ることもできる。
世界各国の遺跡を見て回っている旅人を何人か知っているが、カナディアン・ロッキーなどの自然を見て、「やっぱり自然だよ、すごいのは」という人は多い。カナディアン・ロッキーは一生に一度は見ておきたい景色といえるだろう。
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