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チベット自治区(5ページ目)

「天空の町」と称されるチベットは、平均海抜4000メートル以上と富士山頂よりも高い高原地帯。同じ中国といえども、北京や上海などとは全く違った神秘的な雰囲気が漂っています。このページではチベットの魅力と旅のお役立ち情報をお届けします。知っ得データ満載です!

鈴木 晶子

執筆者:鈴木 晶子

中国ガイド

 チベットの観光地「チベット仏教の聖地を巡る」

チベットには世界遺産に指定されているポタラ宮の歴史的遺跡群を筆頭に、チベット仏教寺院が数多く現存しています。その他、高原独特の自然景観やチベット族の生活が息づく街並みなど、見所満載です! ここでは絶対はずせないチベットの代表スポット9つをピックアップです!

ポタラ宮/布達拉宮(世界遺産)
「ダライ・ラマの宮殿」<ラサ市>

ポタラ宮

天空に浮かぶ仏教の城・ポタラ宮 (C)曹慧

チベットの象徴的存在のポタラ宮。「ポタラ」とは「補陀落」を意味し、観音菩薩の住居、つまり観音浄土を表しています。マルポ・リ(チベット語で赤い山)に建つチベット仏教の最高指導者・ダライ・ラマの宮殿として世界的に知られています。創設は吐蕃王朝期という言い伝えもありますが、本格的に建設が始まったのはダライ・ラマ5世がチベットの最高権威者となってから。建設には約50年かかり、完成したのはダライ・ラマ5世が逝去して10年以上たった1695年と言われています。

ポタラ宮は政治を執り行う白宮と宗教儀礼を司る紅宮から成ります。東西約360メートル、南北300メートル、高さ110メートルという巨大な宮殿内部は極彩色の壁画で彩られ、迷路のように入り組んでいます。

<DATA>
■布達拉宮
住所:拉薩市北京中路
TEL:0891-6834362/6824568
入場:9:00~17:00(入場は閉門40分前まで)
料金:5~10月200元、11~4月100元

ジョカン/大昭寺(世界遺産)
「旧市街中心にある名刹」<ラサ市>

ジョカン

周囲には土産物屋など店舗がならぶ (C)Gejian Architects & Engineers

ジョカン(大昭寺)はチベット族の居住地・旧市街の中心部に位置する寺院で、トゥルナン寺という名でも知られます。ちなみに旧市街の西側で急速な発展を遂げる漢民族居住地は新市街と呼ばれています。チベットを統一した吐蕃第33代のソンツェン・ガンポ王の時代、7世紀に建設されました。寺院の周囲にはバルコル(八角街)という巡礼路があり、五体投地で祈るチベット仏教徒を見ることができます。

<DATA>
■大昭寺
住所:拉薩市八角路
TEL:0891-6323129
入場:11:30~17:30(9:00~11:30はチベット仏教徒に開放)
※観光時間は1時間に制限されている
料金:85元

ノルブリンカ/羅布林●(世界遺産)
「ダライ・ラマの夏の離宮」<ラサ市>

ノブリンカ

4~9月までの夏の間、ダライ・ラマが過ごす離宮 (C)曹慧

ポタラ宮から西に3キロほどのところにあるノルブリンカは、ダライ・ラマの夏の離宮として、1755年から造営を開始し、歴代のダライ・ラマがそれぞれの建物を建造し、今の様子になりました。最大の見所はダライ・ラマ14世の住居として1954年に建設された「タクテン・ミギュ・ポタン」。二階建ての瀟洒な建物で、当時の家具や電化製品などが残されています。その他、13世が作った図書館、博物館、動物園なども要チェックです。

<DATA>
■羅布林●
住所:拉薩市民族中路
TEL:0891-6823082
入場:9:00~18:00(入場は30分前まで)
料金:60元
●=上下を上下に並べる

次のページも引き続きラサの見所の紹介です。
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