西郷理恵子の恋愛コラム/西郷 理恵子の恋愛情報

恋愛のゴールは、結婚か?(4ページ目)

好きな人と人生を共にしたい、結婚したいと思うのは、多くの人にとって、当然のことでしょう。しかし、「結婚は恋愛のゴールである」という願望を盲目的に信じると、どういう弊害が生じるか考察してみましょう。

西郷 理恵子

執筆者:西郷 理恵子

恋愛ガイド

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恋愛と非日常、生活は日常

結婚したい人は多いけれど、恋愛したい人は少ない

結婚したい人は多いけれど、恋愛したい人は少ない

また、恋愛は非日常性のドキドキ感、緊張感が主流ですが、結婚は安定した日常性の共有が中心となり、その性質がそもそも違うのかもしれません。一緒に住んでみて、付き合っていた時には気が付かなかった相違点がいろいろ出てくるものです。結婚や同棲の経験がある人なら、より実感できることでしょう。

最近のゼクシィの調査でも、それが表れています。20~30代の花嫁たちに、「恋愛と結婚は別物だと思いますか?」という問に、半数以上の67%の人が「思う」と回答しています。

そして、子供ができたら、夫婦は、彼氏彼女の恋人関係ではなく、お父さん・お母さんという性的要素が薄まった状態になってしまうケースもよく耳にします。さびしい現実ですね。

人類学者ヘレン・E・フィッシャーが、「愛は4年で終わるのが自然であり、不倫も、離婚・再婚をくりかえすことも、生物学的にみると自然である」と説いた著書『愛はなぜ終わるのか―結婚・不倫・離婚の自然史』は、世界的にベストセラーになりましたが、発情としての恋や性愛は4年で終わるものなのかもしれません。

それまでに、生活の上での絆、人生の伴侶としての精神的な愛、同士愛・家族愛というものを築いていないと、恋が終わった時点で、二人の関係性も終わってしまう危険性があります。人生のパートナーという意識を持たないままでいると、結婚という目標達成感で、なおさら恋愛の終わりは早まる可能性もあります。結婚願望がある人は、なぜ自分は結婚したいと思っているのかを、改めて考えてみると良いかもしれませんね。

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