結婚すれば孤独死から救われる?

「結婚していないと、老後が寂しいよ」と言われたことはありませんか?
「結婚していないと、老後が寂しいよ」と言われたことはありませんか?
あたかも「結婚さえすれば、老後の不安や寂しさを回避できる」ということがよく語られます。私も、年配の既婚者の方から「結婚していないと、老後が寂しいよ」とアドバイスをいただくことがあります。気に掛けていただくことには感謝しつつも、私は、本当にそうなのだろうかと、釈然としない気持ちを抱えてしまうのです。

世間では、「孤独死が怖い」という台詞をよく耳にしますが、その中には、2つの意味があると思います。まず、「誰にも看取られずに死ぬことの恐れ」、そして「孤独な老後を生きる不安」です。

孤独死は、結婚で回避できるものなのでしょうか?

結婚しても、離別、死別の可能性は誰にでも起こり得ることなのです。何よりも、夫婦が一緒に死ぬことができる方が、よっぽど稀なはずです。孤独死が怖くて結婚するならば、結婚相手のたった一人さえ見付かれば、本当に安泰といえるのか、という疑問が残ります。
日本の平均寿命は男性が79歳、女性は85.81歳です。それぞれが平均寿命まで生きたとしても、それでも、必ずどちらかが先に旅立つ日を迎えるのです。そうすれば、残された方には、やはり「お一人様の老後」が待っています。当然、子どものいない夫婦もいますし、子供がいたとしても、いずれ巣立っていくもの。そう考えれば、やはり結婚が、老後の不安を解消してくれるとは限らないのです。死を迎える時に、誰にも看取られない可能性も消えません。