熟年離婚の傾向

結婚していない人」=「誰とも付き合わない、セックスもない」ではありません。
結婚していない人」=「誰とも付き合わない、セックスもない」ではありません。
また、本当に老後に一人で生きることが怖いならば、増加する熟年離婚。危険度の高い夫婦は? でも紹介したように、ここ30年で、熟年夫婦の離婚は5.7倍に増加しているのは、なぜでしょうか?

もちろん、多くの人が、元気に生きている間に「人生を共にする心を許し合えるパートナーが欲しい」と思うのは当然かもしれません。しかし、結婚しても全員が保証されるわけではありませんし、逆に、結婚しなくても得られるものとも言えるのです。

「結婚していない人」=「孤独な人」という決め付け

また、よく誤解されていることですが、「結婚していない人」=「誰とも付き合わない、セックスもない」ではありません。家族という形態に頼らずに、会社と家の往復だけではなく、積極的に人の集まる場所に出掛けていって、世代を越えた人たちとの豊かなネットワークを築いている人もいます。

そんな人たちを見ていると、結婚していない人のことを、「孤独な人」と勝手に決め付けたり、「老後が寂しい人だろう」と憶測を働かせることは、「結婚さえすれば、孤独から救われる」という幻想を信じていることの裏返しだと感じます。

人とのつながりを大切にしながら、老後を送りたいと思うならば、上野千鶴子氏のベストセラー『おひとりさまの老後』『男おひとりさま道』には数々の提案があります。結婚の有無に限らず、一人一人が自分にあった人間関係を作り、現実的で実効性の高い方法を実践していきたいものです。そして、できるだけ自分もパートナー以外の様々な人との縁を育んでいきたいし、もし自分が先に他界する時には、残されたパートナーにも、そうして欲しいと思います。