セクシュアルマイノリティ・同性愛/ゲイライフ

10代・20代のゲイを支援するプロジェクト(3ページ目)

同性愛者であることを自覚しはじめ、世間の同性愛嫌悪(ホモフォビア)との間で葛藤し、苦悩する10代・20代。中には自殺を図る人もいるくらい、深刻です。「大丈夫だよ、そのままでいいんだよ」というメッセージを伝えることが、本当にたいせつです。

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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学生サークル

高校を出て大学に入ると、親元にいて恋愛もなかなか難しかった中高生の頃とちがって、急に「自由」が手に入ったりします。学生時代にゲイシーンにデビューし、初めて恋人ができたという方は多いと思います(ゴトウもそうでした)。自分のセクシュアリティを受け入れ、幸せな未来予想図を描きながら、「恋活」はもちろん、いろんな「活動」ができる季節。ゴトウもできるならやり直したいくらいです(もっと遊んでおけばよかった…笑)

それでも、「独りで二丁目なんて行けない」とか、「どうすれば彼氏ができるのかわからない」とか、いろんな戸惑いもあるでしょう。学内を含めて世間のゲイに対する「色眼鏡」や「嘲笑」が、中高生時代とはまた違ったリアルさで迫ってくることもあるでしょう。学生には学生の悩みがあるのです。

そんな学生のゲイライフを支援するサークルやイベントが90年代から誕生し、広がりを見せてきました。
20年もの歴史を持つ早稲田大学の「GLOW」をはじめ、全国に何十ものゲイサークルがあります。今では僕の実家近くの弘前大学にすらセクマイサークルがあるというのですから、隔世の感があります。
学生サークルにもいろいろあるようで、出会い・友達作りをメインとしたものから、ジェンダーやセクシュアリティについてまじめに研究するようなサークルまであるそうです。

Rainbow Collegeのメンバー@東京パレード

Rainbow Collegeのメンバー@東京パレード

中でも、Rainbow Collegeというインカレ・サークルでは、交流会などだけではなく、セクシャルマイノリティのための就職活動セミナーを開いたり、イギリスのユースと交歓会を催したり、大人顔負けな企画をいろいろ実現しています。東京のパレードにも何度かフロートを出しています。

パレードと言えば、昨年3月には、学生の有志たちによる独自のパレードも行われました。

パレードはなかなかハードルが高いかもしれませんが、10年以上も二丁目のゲイたちを育ててきた「大学生ナイト」では、年に何回かのペースで「二丁目に初めてくる人のための交流会」というイベントを行っています。「ピアフレンズ」と同様、友達ができ、二丁目(ゲイシーン)へのトビラを開くいい機会になっていると思います。こちらもオススメ!です。
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