セクシュアルマイノリティ・同性愛/ゲイライフ

10代・20代のゲイを支援するプロジェクト(6ページ目)

同性愛者であることを自覚しはじめ、世間の同性愛嫌悪(ホモフォビア)との間で葛藤し、苦悩する10代・20代。中には自殺を図る人もいるくらい、深刻です。「大丈夫だよ、そのままでいいんだよ」というメッセージを伝えることが、本当にたいせつです。

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

  • Comment Page Icon

お気に召すまま

 

第40回 もうすぐ春ですね。

ダンナはわりと男の子でしたが、それでも、小学生のとき、合唱部に入っただけで「おかま」とからかわれたそうです。22歳のときに初めて同じゲイの人と知り合い、少しずつ活動を始めましたが、なかなか「オネエ言葉」になじめず、ゲイバーのママに面と向かって「オネエは嫌い」と言ったという伝説も…(怖い物知らず)

僕は逆に典型的なオネエ系(女の子っぽい、なよなよした子)だったので、小学生のときからいじめられたりしました(楽しんごさんほどではありませんが)。中高生時代は、同級生に恋したことも含め、ずいぶん悩みました。学生のときに初めておつきあいを経験し、やっと地獄から抜け出すことができました(同時にゲイバー・デビューも果たし、オネエ全開に)

二人が出会った頃(30歳のとき)にはもう、おたがいゲイであることを受け容れていましたが、もし、そうじゃなかったとしたら、おつきあいは難しかっただろうな…と思います。大塚さん歌川さんも語っていたように、30年前には男どうしずっとつきあっていくなんてありえないことだったわけですから、今の時代でよかったと心から思います。でも、そこに至るまでには先人たちのいろんな努力があったわけで…感謝しなくては、と思います(足を向けて寝られません)

僕の周りにはもう10年近くおつきあいしているようなカップルが山ほどいて、いろいろありつつも、なかよく暮らしています。そして最近、身の周りで次々に「シングルマン」が彼氏を見つけて幸せになっています。前はハッテン場に通いまくっていた人(まるで昔の自分を見ているようでした)が、彼氏ができたらずいぶん落ち着いて、親に紹介するほどのラブラブっぷりだったり。

もうすぐ春ですね(恋をしてみませんか)
この街を去る人もいれば、新しい人もやってくることでしょう。つらいことの後にはきっと、喜びがあるのです。むしろ、つらいことの後だからこそ、喜びも大きくなるんだと思います。
来月末は、お花見です。たくさんの友達と、いろんなことを話しながら、喜びを分かち合いたいと思います(花粉はつらいけど…)
  • 前のページへ
  • 1
  • 4
  • 5
  • 6
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます