人気では新宿~品川間、
手頃さで考えれば池袋~上野間
銀座から有楽町にかけてはビル建替えなどでここ数年雰囲気が激変。きれいになった
山手線沿線の相場は中央線を境に分かれます。
新宿(新宿区~渋谷区)から南側の代々木、原宿、
渋谷(以上3駅渋谷区)、
恵比寿(渋谷区~目黒区)、
目黒(目黒区~品川区~港区)、
五反田、大崎(以上2駅品川区)、
品川(港区~品川区)、田町(港区)は、北側の
池袋(豊島区)から上野(台東区)、秋葉原(千代田区)間に比べると人気も価格も高いエリア。浜松町から東京までは基本的にはオフィス中心で、分譲の供給は少なく、住むならシングルで賃貸というところでしょう。
南側には原宿、渋谷、恵比寿など人気の街、
再開発で変化した街が
予備校、専門学校などが多く、若い人が行きかう代々木周辺。ボリューム、安さ自慢の店もある
新宿は歌舞伎町などの繁華街のイメージが強い場所ですが、都庁のある西新宿側は新宿中央公園の緑もあり、意外に静か。再開発で住宅も増加しています。もちろん、価格は高めですが、いかにも都心らしい暮らしができます。お隣代々木は新宿の猥雑さと原宿のしゃれた雰囲気が入り混じったエリアで、学生が多く、安い飲食店も豊富。単身なら便利でしょう。原宿は年代を問わず人気の街ですが、価格はそれ以上。賃貸なら代々木~原宿間、住所でいえば渋谷区千駄ヶ谷あたりが古い、比較的(本当に比較的ですが)手頃な物件があります。
ホテルや商業施設、美術館などもある恵比寿ガーデンプレイス。観光客も含め、人通りが絶えない
渋谷は駅周辺の商業エリアを抜けた高台、松涛や神山町が住宅エリアで、お屋敷が並びます。このところ、供給があるのは山手線の外側、国道246号との間の桜丘町あたり。1本入ると庶民的な商店街も残っています。恵比寿~目黒の山手線内側、駅周辺は港区にも近く、恵比寿ガーデンプレイスを筆頭に堂々たる物件が多く、住めれば素敵な場所。恵比寿は代官山駅にも近く、都会の雰囲気を味わうにはぴったりです。
目黒川周辺に広がる大崎の工場、ビル群。埼京線、りんかいライナーも利用できる交通の要衝
このところ、再開発で話題になっていたのが五反田~大崎。元々は工場の多いエリアでしたが、現在の風景はタワーマンション中心。五反田は城南五山と呼ばれる島津山、池田山などのお屋敷街の入り口でもあります。そして、そのお隣、
品川、田町は少し前にタワーマンションラッシュがあった街。それほど古くない中古購入、眺望を楽しむ賃貸ライフなどが送れます。
北側は庶民的な雰囲気と
物価の安さが魅力
本駒込には大名屋敷を分割、分譲した往時の超高級住宅地大和郷があった
目を転じて北側を見てみると池袋、巣鴨(豊島区~文京区)などに代表される庶民的な雰囲気、物価の安い街が多いのが特徴。その中でちょっと雰囲気が違うのが庶民的ではあるもの、学生色の強い
高田馬場、駅前に大学が鎮座する住宅街
目白(以上2駅新宿区~豊島区)。高田馬場はシングル、カップルに、目白はファミリーにお勧めです。また、お年寄りの原宿、巣鴨(豊島区~文京区)の隣、
駒込の山手線内側、六義園周辺は巣鴨のイメージとは印象の違う閑静な住宅街(住所では文京区本駒込)になっています。
駅前再開発で大きく変わった日暮里駅周辺。東京都交通局の日暮里・舎人ライナーも利用できる
レトロな雰囲気が単身者に人気なのが日暮里の山手線内側、台東区谷中、文京区千駄木、同根津などの
谷根千エリア。東京メトロ千代田線も利用できます。日暮里駅は駅前再開発、平成22年の成田空港までの新ルート、成田スカイアクセスの開業で大きく変化、人の流れも変わっています。
初夏の上野公園では池を覆い尽くす蓮が見事。背後にある建物とのコントラストも楽しい
上野は山手線外側にアメ横で知られる活気のある商業エリア、内側に上野公園、国立博物館などのある文化エリアと2つの表情がある街。分譲価格の割りに賃貸相場が高いと投資目的の物件なども少なくありません。平成17年のつくばエクスプレス開業で大きく変わったのが秋葉原。住宅増に連れ、飲食店なども増えましたが、どちらかといえばシングル、カップルにお勧めです。新規の供給はそれほど多くはありません。
続いては千葉方面へ向かう
京葉線、総武線快速を取り上げます。