目黒川沿いの平坦な土地に
足回りの良さを生かしてオフィス、住宅が

大崎ニューシティ
飲食店やスーパーなどが入った大崎ニューシティ(写真右手の白い建物)
大崎地区の開発が決まったのは1982年。東京都の長期計画で副都心と位置づけられたことから計画がスタート、1987年には駅東口に品川区初のタワーとなる大崎ニューシティが誕生します。その後、2002年には都市再生特別措置法に基づき、大崎駅から五反田駅にかけての周辺約60haが都市再生緊急整備地域の指定を受け、開発が加速し、続々とオフィスや住宅が誕生することになります。

居木神社参道
西口、開発エリア裏手にある居木神社へは坂を上る。エリアから外に行く場合は大なり小なり坂なのだ
このエリアは元々目黒川沿いの工業地帯。特に東口側は開発エリアを囲むように、御殿山や島津山などといったいわゆる城南五山と呼ばれる高台が続いています。西口側も歩いてみると、再開発エリアから離れると上り坂となっている場所が多く、再開発エリアは周囲から下った平坦な場所であることが分かります。周囲には今も工場や研究所などがあり、日本の産業を支える地域の一角というわけです。

大崎駅
複数路線が利用できるターミナルながら、駅自体はコンパクトな大崎駅
また、大崎は従来からあった山手線に加え、2002年に埼京線、りんかい線が乗り入れ、同時に湘南新宿ラインや高崎線も停車するようになったことから、都心はもちろん、湾岸、横浜・湘南方面、そして埼玉・北関東方面と多方面への交通の要所とも言える存在に。お隣品川駅に出れば新幹線、成田エクスプレスも利用できますから、多忙なビジネスマンにはなんともありがたい足回りなのです。

タワーが中心
エリア内の建物はすべて20階以上のいわゆるタワー。眺望自慢の物件も多い
そのため、このエリアの開発はオフィスと住宅が並存しているのが特徴。もちろん、住宅のみの区画もありますが、大半は店舗も入ったオフィスと住宅の組み合わせ。住宅は土地を有効活用するため、タワーとなっています。

西口エリアは駅前に広大な工事現場、
大規模なタワーマンションも


さて、開発は山手線の内側になる東口部分と、その逆、西口部分に分かれます。エリアの名称などそれぞれにあるのですが、細かく書くと分かりにくいので、簡単に東口、西口に分けて以下、説明をします。

駅と開発エリアの位置関係は?

図
今回取り上げているエリアは大崎、五反田2駅間の線路両側のエリア


シンクパークタワー
写真中心がシンクパークタワー。左手の2棟はタワーマンション
西口エリアは2007年に完成した30階建てのシンクパークタワーが駅前にそびえ、駅から見て左側エリアが現在工事中の地域。オフィスを中心に店舗、住宅を備えたシンクパークタワー1階にはフットサルコートやベンチ、緑のある空地があり、ビジネスマンや子どもを連れたお母さんなどで賑わっています。

工事現場
東西をつなぐペデストリアンデッキから眺めた西口の工事現場。広大さが良く分かる
シンクパークタワーに隣接する広大な工事現場はソニーのオフィスビルのもの。さらにその線路寄りにはオフィス、商業施設、住宅の複合施設が完成する予定ですが、ここは詳細がまだ決まっていません。その奥、このエリアでは一番外側にあたる部分には2棟のタワーマンションが完成、入居を待っている状態です。

シンクパーク敷地内
シンクパーク敷地内に設けられた憩いのスペース
シンクパークもそうですが、このマンションも敷地内に緑を多く配しているのが特徴で、屋上や壁面の緑化も行われるのだとか。このエリアでは他の建物にも同様の配慮がありますから、将来的には高層建築物ばかりなのに、潤いのある街という、日本では珍しい街が生まれるのかもしれません。

再開発エリア裏手
再開発エリア裏手には小規模な一戸建て中心の住宅街が広がる。通り沿いには多少の店もあるが、率直なところ、あまり活気はない
この西口エリア、現時点では東口エリアに比べ、商業施設その他が少なく、駅へ通じる道路も細く、未整備で開発はまだまだこれからというところ。ただ、開発エリアから少し離れると小規模な一戸建ての多い住宅街のため、東口エリアよりも静かで環境に恵まれているのが特徴でしょうか。背後の住宅街の中にはこの地の鎮守である神社などもあります。

品川夢さん橋
東西をつなぐペデストリアンデッキ。西口のタワーマンションに向けても作られる予定だ
ちなみに西口、東口両エリアは2007年のシンクパーク完成時に線路をまたぐ形で作られた品川夢さん橋と呼ばれるペデストリアンデッキで結ばれ、行き来はずいぶん便利になりました。ただ、西口、東口どちらにも駅前といえるようなスペースがないため、駅としての印象が薄い点は否めません。

では続いて現在マンションが急増している大崎東口を見ていきましょう。