セクシュアルマイノリティ・同性愛/ゲイライフ

お部屋で楽しむゲイテイストなTVドラマ(3ページ目)

とにかく寒いし、雪は降るし、外に出るよりはお部屋で過ごしたくなる今日この頃。そんな季節にピッタリな、お部屋で楽しめるゲイテイストなTVドラマを特集してみたいと思います。

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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アグリー・ベティ

アグリーベティ

 

現在、NHK総合とFOXライフで放送されているコメディドラマ『アグリー・ベティ』。こちらもゴールデングローブ賞やエミー賞など多数の賞に輝いている名作ドラマです。『プラダを着た悪魔』のようにファッション業界の裏側を風刺し、ドラマとしてのクオリティが高くてものすごく面白いというだけではなく、『Glee』と同様(あるいは『ヘアスプレー』等と同様)、マイノリティが活躍するドラマです。

アグリーベティ

ダサくてもおブスでもハッピー!なベティ

まず、主人公のベティは歯に矯正器具を着けてへちゃむくれで服装のセンスも最悪な…一言で言うと「おブス」な女の子(タイトルに「UGLY(醜い)」ってスゴイですよね)で、ヒスパニック(ラテン系)でもあります。ベティが働くファッション雑誌『MODE』の事実上の編集長ウィルミナは黒人女性、その部下マークはゲイ、そして、社長の息子ダニエルの兄アレックスは性別適合手術を受けて女性になります。

ありえないくらい最悪なセンスのベティは、ファッション界のビューティフル・ピープルたちのいじめにも負けず、持ち前の明るさと気だてのよさで困難を乗り越え、道を切り開いていきます…その姿が人々に愛され、マイノリティな人々を勇気づけてきたのです。

アグリーベティ

やり手で意地悪な編集者、ウィルミナ(ヴァネッサ・ウィリアムズ)

だいたいドラマの主人公と言えば美男か美女と相場が決まっています。こんなおブスな女の子を主役に持ってきたプロデューサーはスゴい!と思っていたら、製作総指揮(脚本も書いています)を務めるマルコ・ペンネッタとシルヴィオ・オルタはゲイなんだそうです。どうりで!

その他のキャスティングも素晴らしく、魅力的な人たちが揃っています。
意地悪なやり手編集者ウィルミナを演じるのがヴァネッサ・ウィリアムズ(『プリシラ』に使用された永遠の名バラード『セイヴ・ザ・ベスト・フォー・ラスト』を歌ったあの人)。その部下で典型的な「オネエ」のマークを演じるのがマイケル・ユーリーは、昨年、カミングアウトしました(「ゲイよりもクィアと言われたい」と語ったそうです)。ベティの姉ヒルダを演じるアナ・オルティスは本当にゲイフレンドリーで、2009年のGLAADメディア賞(司会はヴァネッサでした)やニューヨーク州での同性婚実現を求める集会(SATCのミランダが彼女との婚約を発表した)にも出席してきました。ちなみに、ゴシップ・ファッション・ニュース番組の司会者スズキを演じるアレック・マパもオープンリー・ゲイの俳優です。

今NHK総合で放送されているのは第3シーズンです。まだご覧になっていない方はぜひ、DVDレンタルでシーズン1から順番に観てみてください。きっとSATCと同じくらい、やみつきになるハズ!
アグリーベティ

『アグリーベティ』第3シーズン NHK総合 木曜午前(水曜深夜)0:15~



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