妊娠・出産・陣痛に関するジンクス・言い伝え・迷信TOP20
妊娠・出産・陣痛に関するジンクスや名神は、医学的根拠ないものから、一理あるものまで
■妊娠・出産・陣痛のジンクスや迷信 目次
- お腹の出方と性別
- 顔つきと性別
- 電磁波と性別
- つわりと性別
- つわりと好物
- 妊娠中の食事
- くじ運(宝くじ・福引・懸賞)
- トイレ掃除
- お葬式
- 火事
- 妊娠と免疫、風邪
- 妊娠菌
- 陣痛を呼ぶジンクス
- 出産と月の満ち欠け
- 立会い出産とセックスレス
- 中絶経験と出産
- 産後と視力
- 産後と水仕事
- 股のぞきと2人目妊娠
妊娠中の言い伝え・噂・迷信1:お腹の出方と性別
Q:お腹が前に出てきたら男の子!? A: ×
赤ちゃんについて話すとき、いつの時代も性別の話題はかかせないですよね。でも、昔は今以上に赤ちゃんの性別が気になったのでしょう。超音波検査もない時代、迷信には、性別に関連したものがたくさんあります。このうち、お腹が前に出てきたら男の子で、前でなく横にできたら女の子?は医学的根拠がないにもかかわらず、今でもよく使われていて、多くの妊婦さんが、周囲の人からお腹を見て、女の子か男の子かと言われているようです。
妊娠中の言い伝え・噂・迷信2:顔つきと性別
Q:顔つきがキツくなったら男の子!? やさしくなったら女の子!?
A: ×
男の子だと、ママの血液中に男性ホルモンが増えてきて、顔つきにも変化がでてくるような気もしますが、そうではないようです。面白いのは、こうした性別に関連した言い伝えに根拠がないとすれば、当たるかはずれるかは2分の1の確率のはずなのに、どこにでも、お腹や顔つきで100発100中で男女を言い当てることができるらしい方(だいたいがおばさん?)がいるのが面白いです。ただ、いくら男の子を望んでいても、顔つきで男の子といわれたら、ちょっと受け入れられにくいような気がしますよね。
妊娠中の言い伝え・噂・迷信3:電磁波と性別
Q:電磁波をあびていると女の子が生まれやすい!?
A: ×
電磁波とは、電場と磁場が交互に揺らぐ波のことで、空間を伝波してゆきます。携帯電話をはじめ、コンピューターモニター、テレビ、電子レンジなどから発せられているので、身近な健康問題として考えられています。様々な報告があげられてはいますが、現時点では、人胎児に影響があると結論されていません。コンピューター関係者には女の子が多いとよく言われていますが、統計上の根拠はでてはいません。
妊娠中の言い伝え・噂・迷信4:つわりと性別
つわりがひどいと女の子?!
つわりがひどいと女の子!?
A: ×
これも医学的な根拠はないですね。どうして、女の子だとつわりがひどいと考えられていたのでしょうか。つわりは、妊娠を重ねるたびにひどくなる傾向があるので、何人も産んでいた頃は、下になればなるほど女の子が多いと思われていたのでしょうか? もし、これが男の子を望む傾向が強かった男尊女卑時代の遺物で、つわりがひどい場合は、家族が女の子かと落胆したのだとすれば、男の子より、女の子を望む両親が増えてきた今であれば、つわりがひどいのは男の子と言い換えなければならないかもしれませんね。
妊娠中の言い伝え・噂・迷信5:つわりと好物
つわり中に好んで食べたものは赤ちゃんの好物になる?!
つわり中に好んで食べたものは赤ちゃんの好物になる!?
A: ×
根拠はありません。あるとすれば、つわり中にはまるものは、口あたりのいいもの、においのきつくないもの、食べやすいもので、結果として子どもも好物になりやすいのかもしれませんね。つわり中によくはまると言われるのがトマトですが、子どもの好物にもなりえますからね。ただ、はまった食べ物の成分が胎盤を通して胎児へ届き、子どもがその味を覚えているようなことは、ちょっと考えにくいですね。
妊娠中の言い伝え・噂・迷信6:妊娠と食べ物
Q:アワビを食べると目の綺麗な子になる!?
妊娠中にタコやイカを食べると赤ちゃんに異常がでる(ぐにゃぐにゃになる)!?
A: × 一部△
妊娠中の食生活に関しての迷信は、○○を食べてはいけないとか、食べると~になるという禁食に関するものが多いんです。もちろん、タコやイカなどを食べると赤ちゃんが異常になることはありませんが、霊的、呪術的な理由で、弱い子どもや、不安定な状況にあるママに悪影響を及ぼさないようにとの願いがこめられていたのです。そのなかで、アワビは広い地域で食べることが推奨されていた貴重な食材でした。目が良く綺麗な子のほか、妊娠中、あわびの味噌汁を飲んでおくと母乳がよく出るとも言われていました。
実際、アワビには、タウリンという疲労回復に効く健康ドリンクにも含まれている物質が多く含まれていて、このタウリンには、目の新陳代謝を促進する働きがあって、目薬に使用されることもあり、実は理にかなっているのです。その他、アワビに含まれている亜鉛、ビタミンAも目に関係がある。生活の知恵ですよね。ただし、イカやタコもタウリンを多く含んでいます。
妊娠中の言い伝え・噂・迷信7:妊娠中の食事
Q:妊婦は2人分食べないといけない!?
A: ×
これは、日本がまだ食物事情が良くなかった頃の話で、妊婦には優先的に栄養価の高い物をと、やはり女性を守る言い伝えでした。「妊娠中は太りすぎに注意」と体重管理が厳しくなった、飽食の時代では死語となってしまいましたが、妊娠前からの食生活が乱れ、逆に妊娠中も十分に食べず、食べられず、太れなくて、赤ちゃんへの栄養供給が十分でなさそうなママが増えてきています。「2人分食べろ」の再復活があるかもしれません。
妊娠中の言い伝え・噂・迷信8:くじ運(宝くじ・福引・懸賞)
Q:妊娠中は宝くじ(福引、懸賞など)に当たりやすい!?
A: ×
赤ちゃんを授かった運が金運につながるということからなのか。それとも、赤ちゃんも、宝くじも当たるものなのか。ごめんなさい、これは聞いたことがありませんでした。そりゃ、常識的に考えて本当であるはずはないですよね。出産や育児にはお金もかかるので、妊娠した勢いで宝くじを買って、運よく当たってくれればいいけれど、分娩費用が足りなくなってしまったということがないよう、買うのであればほどほどに(笑)。
妊娠中の言い伝え・噂・迷信9:トイレ掃除
Q:トイレ掃除をするとかわいい子が生まれる!?
A: △
全国で共通している言い伝えです。今の洋式トイレでなく、和式トイレは床面と同じ高さにあって、これを掃除することは、しゃがむ姿勢をとることになります。昔は腰を曲げた仕事をすると安産になるといわれていました。当時は汲み取り式のトイレで匂いも強烈でした。それをがまんしてこうした姿勢で掃除をすることで、妊婦の母性に訴えかけると言われていました。また、便所は、体の中から出た分身をためておく神聖な場所で、これを清めるということから、きれいでかわいい子が生まれるという意味もあったようです。医学的な根拠を求めるのは難しいけれど、個人的にはありうるといいたいです。
妊娠中の言い伝え・噂・迷信10:お葬式
Q:妊婦さんはお葬式に出てはいけない!?
A: ×
昔は「棺おけに片足を突っ込んでお産をする」と言われていました。お産とはママの命をかけて新たな命を生む行為で、生と死は切り離せないものでした。そういうことから、妊娠中の言い伝えには、こうした縁起に関するものも多かったのだと思います。もちろん出ていけないことはないですが、今だって、妊娠中にお葬式に出るのは気がひけますよね。ただし、家族や、近しい人の葬式ではそう言ってもられません。そういう時のために、「鏡を外に向けておなかの中に入れておくと死者の命を奪った邪気を(反射して)跳ね返す」という言い伝えもちゃんと残されています。
妊娠中の言い伝え・噂・迷信11:火事
Q:火事を見るとあざのある子が生まれる!?
A: ×
昔は出産前後に守らなければならない決まり事が多くありました。火事については、「地震、かみなり、火事……」と恐れられていたように、今とはまったく違う住宅や生活環境の時代では、火事はとてつもなく危険で恐いものでした。情緒が不安定になりやすい妊婦にとって、精神的には想像以上の刺激になったと思われます。そうしたストレスにさらさないようにとい配慮からの迷信と考えられています。あざのある子が生まれるのは嘘ですが、火事場には人が集まるので、押されて転倒してあざができてしまうよ、だから火事場には近づかないようにという意味もあったのでしょう。
妊娠中の言い伝え・噂・迷信12:妊娠と免疫、風邪
妊娠中は免疫力が低下する?!
妊娠中は免疫力が低下する!?
妊娠中は風邪を引きやすい!?
A: ○
本当です。妊娠中は、妊娠性のホルモンの影響で免疫力が低下します。なぜならば、赤ちゃんを受け入れるためなんです。赤ちゃんの染色体・遺伝子の半分はお父さん由来。いくら愛し合っていても他人です。だから一度生まれてしまうと、仮に赤ちゃんの臓器に何らかの問題があったとしても、ママの臓器を移植すると拒絶反応がおこってしまいます。もし、妊娠中も免疫力が強ければ、赤ちゃんを攻撃してしまい、流産や早産になる可能性が高くなります。その一方、免疫力が低下するため、風邪菌やウイルスに戦う力が弱まってしまい、逆に風邪を引きやすくなります。だから、妊娠中は無理をしないで規則正しい生活をおくり、マスクなどで風邪の予防に気をつけてください。インフルエンザの予防接種も基本的に赤ちゃんに影響はないので、受けることをおすすめします。
妊娠中の言い伝え・噂・迷信13:妊娠菌
Q:妊娠は人にうつる!?
A: △
本当なのかを証明することは難しいけど、ある集団や組織の中で、ときどき見られる現象ですよね。自分の周囲が妊娠すると、それまで妊娠を考えてなくても、子どもをもつことに現実味が出てきて、欲しいなと思うことはあるでしょう。なかなか妊娠しなかったカップルに赤ちゃんが授かれば、自分たちのところにも来てくれると希望もわいてくるでしょう。そうして妊娠が続く連鎖反応はあるんじゃないかな。あんまり、医者のコメントではなくなってきましたね(笑)。「妊娠が感染した」とはいうフレーズは聞くから、きっと、うつることはあるんでしょう。
妊娠中の言い伝え・噂・迷信14:陣痛を呼ぶジンクス
焼き肉、オロナミンC、カレーで陣痛が来やすい!?
焼き肉、オロナミンC、カレーで陣痛が来やすい!?
ほかに陣痛を呼ぶものは!?
A: ×
焼き肉、オロナミンCとカレーで陣痛がきやすい? 聞いたことないですね。スタミナがついて陣痛が来る? 医学的な根拠はないですね。陣痛が来たのだとすれば、偶然の一致だと思います。ただ、陣痛が来るんだと信じて飲み食いすることが、陣痛につながることはあるかもしれなですね。何しろ、いつ、どうして陣痛が来るのかは、いまだにわかってないのですから。思い込みも大切なのかもしれません。ただ、焼き肉とオロナミンCを、この時期に摂取するのは赤ちゃんにとってどうかと思ってしまいます。カレーも胃にもたれそうだしね。赤ちゃんが勘弁してって、お産のサインを出すことはありえるかも?
食べ物でなくてもよいならば、陣痛を呼ぶものは?と聞かれて思い出すのは、セックスです。この時期になると、なかなか気がすすまないというカップルが多いとは思いますが。
妊娠中の言い伝え・噂・迷信15:出産と月の満ち欠け
Q:出産は満月、新月のときが多い!?
A: ○
現在は、満月、新月のときにお産が多いという統計はないかもしれませんが、これは本当だと思います。生理は月のものというし、お産を数えるひと月も28日で月の暦です。そもそも、人間の体の約80%は水分でできているので、月の満ち欠けや、潮の満ち引きといった地球の引力や、自然界のリズムの影響を受けるのは当然のこと。妊婦さんは羊水というたくさんの“水”を体の中に持っているので、さらに影響を受けやすいはず。統計では出ていなくても、 こうした、自然のリズムを上手に受け入れている妊婦さんは、お産のときもリラックスしやすいように感じます。
妊娠中の言い伝え・噂・迷信16:立会い出産とセックスレス
立会い出産するとセックスレスになる!?
立会い出産するとセックスレスになる!?
A:
これは、「立会い出産」のところでも説明しましたが、「なんちゃって立会い出産」だったからでしょう。
>> 参考記事 立会い出産(出産・産後の疑問・悩み)
たとえば、皆でパーティーをしたとします。パパは仕事が忙しく途中参加になってしまった。パパが着いたときには、なぜか皆が大盛り上がりで全員が踊りくるっている。踊りの輪の真ん中に連れてこられパパは、日常とは違う皆の様子に引いてしまい、テンションがそこまであがらず、何かいたたまれない気持ちになってしまう。
分娩室で、妻の日常とは違った姿があって、そこまでの変化を共有できなかったパパは、パーティーに遅れたパパに近いかもしれない。また、自分がその場で何もできなかった無力感などが、その後の性生活にも影響する可能性はあるでしょう。
妊娠中の言い伝え・噂・迷信17:中絶経験と出産
Q:中絶経験があると陣痛が痛い!?
中絶経験があるとお産が早い!?
A: ×
どちらも、医学的には根拠がありません。ですから、心配しないでお産を迎えてください。ただ、自分が何か罰のようなものを受けるのではないかと漠然と感じている人もいるのではないでしょうか。振り返ってみて自分の身勝手だったと後悔していたり、思い出すたびに相手への憤りで苦しくて仕方なくなる人もいるでしょう。でも、そんな感情を恐からず、といって蓋もせず、あなたのそのままの気持ちを少しずつ受け入れられてゆくといいと思います。その時があるから、今のあなたがいます。僕はその時の子は、あなたを恨んでいるのではなく、あなたを守ってくれると信じています。きっと、大丈夫です。
妊娠中の言い伝え・噂・迷信18:産後と視力
Q:産後は目を使いすぎると悪くなる!?
A: ○
産後は、母乳に栄養をとられたり、睡眠が十分のとれないなどで、疲れがたまりやすいのですが、眼精疲労にもなりやすく、一時的に視力が悪くなることがあります。ほとんどの場合は、時間がたてば回復してきますが、産後はパソコンや新聞などで目を使いすぎないようにしましょう。
なお、昔、目を使いすぎないようにとは、裁縫、特に針仕事を指していました。「産む前に産着を縫わない」もそうですが、生まれてすぐに赤ちゃんが亡くなることも多かったので、予め産着を用意しておくと後で悲しみが深くなるので、針仕事はしばらくしないようにという意味があったようです。
妊娠中の言い伝え・噂・迷信19:産後と水仕事
Q:産後は水に触ってはいけない!?
A: △
水とは、水仕事のことで台所仕事を指していたようです。かつて、産後は赤ちゃんのお世話と最低限のことだけにとどめ、家事もやらずに床上げまで3週間は体を休めるようにと言われていました。また、水を長い時間、触ることで体が冷えてきます。髪を洗ってはいけないとも言わたのは、お湯を使うのがまだ一般的ではない時代、髪を洗うことによってからだが冷えてしまうことから体を守るためだったのでしょう。お湯が使えて、無理をしなければ、体調にあわせて動くことが勧められるようになった現代ではあてはまらなくなっていますが、産後は無理をしない、体を冷やさないは今にも通ずることです。
妊娠中の言い伝え・噂・迷信20:股のぞきと2人目妊娠
子供が股のぞきをすると、もうすぐ2人目を妊娠する!?
子どもが前屈みになって自分の股から向こう側を見るポーズを取ると(股のぞき)、もうすぐ2人目を妊娠する!?
A:
また難しい質問ですね(笑)。僕にはこのポーズが関係あるとはとても思えないけれど、もうこのくらいのことができるようになったら、育児も一段落してそろそろ次の子のことを考えたらという話なのでしょうか。それとも、ママの体も次の子を授かる準備ができているということなのでしょうか。最近は、2人目はほしいけれど、なかなか踏み切れないというカップルが多いので、こんな噂がたくさん出てくればいいとは思います。
>>その他の妊娠中の疑問はこちら