厳しい残暑から、冬に向けて急速に冷え込んでいく季節。運動会などのイベントも多いこの時期に気をつけるべき病気とは?
食中毒や運動会での怪我対策など、秋に多い病気・事故をまとめました。秋を元気に過ごすための健康管理のポイントを月別にご紹介します。
9月に多い病気・事故・健康管理のポイント
■ブタクサなどによる秋の花粉症季節性がある花粉症として、秋はブタクサなどによる花粉症があります。スギ花粉症より症状は軽いとされていますが、食物アレルギー、ウリ科のスイカ、メロン、キュウリやカボチャなどの口腔アレルギーを合わせ持つことがあります。
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■食中毒
食中毒は夏に多いですが、秋は腸炎ビブリオに汚染された海産物による食中毒に注意する必要があります。海水中の腸炎ビブリオの数は、海水温が上がることで急増しますが、気温と海水温は1ヶ月ほど変化にずれがあるのです。海産物が豊富になる秋は、海水が温かくビブリオ菌はまだ減っていないので注意しましょう。
⇒加熱調理でもダメ? 秋の食中毒予防法
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10月に多い病気・事故・健康管理のポイント
■キノコ狩りなどレジャーでの食中毒秋雨前線で多湿になる可能性がありますが、気温は下がっているので高温多湿状態にはなりにくく、熱中症の心配はあまりありません。ですが、キノコ狩りなどのレジャーで、キノコによる食中毒が報じられることがあります。
⇒加熱調理でもダメ? 秋の食中毒予防法
■運動会・スポーツイベントによる外傷
運動会は秋に実施する学校が多いようです。普段運動していない親が競技に参加し、病院を受診するケースも少なくありません。特に運動をやっていた人はふくらはぎの筋肉が強くアキレス腱断裂を起こしやすいので要注意です。
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11月に多い病気・事故・健康管理のポイント
■インフルエンザインフルエンザのワクチン接種が本格的になる時期。インフルエンザの流行が徐々に始まる時期ですが、ワクチンによる受動免疫による抗体上昇には数週間かかるので、11月中には接種を受けることをお勧めします。
※ 過去を振り返ると、2009年は新型インフルエンザの流行があったため、従来とは発生の状況がまったく異なっていますが、今後も新しいウイルスが出現する可能性があります。その場合は生産方法が異なるワクチンを使用しなければならず、接種時期が変わる可能性もあるのでご注意ください。
⇒インフルエンザ予防接種の基礎知識
⇒インフルエンザの症状
■ノロウイルス
ノロウイルスによる集団食中毒の報告が増え始める時期。集団発生の可能性が高くないとウイルス検査は実施しませんが、飲食店や学校などでの集団発生が起きたというニュースが流れたら、個人での発生も増加することを意味します。
⇒ノロウイルス・ロタウイルスの症状・感染経路
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