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共働き・共家事で行こう!~ライフステージに見る家計(3ページ目)

なかなか他人には聞けないお金の話だけあって、他人のお財布事情は気になります。「ウチの家計って世間と比べてどうなの?」そんな疑問にお答えします! そして、これからの家計をどのように設計するべきか、考えてみます。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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人生は共働き・共家事で行こう!

■結婚初期から子供が高校卒業までの間に貯蓄を行う
これからの人生、どのように家計を組み立てて行くべきか?

これからの人生、どのように家計を組み立てて行くべきか?

これまでにライフステージごとに収入と支出を見てきました。統計なので、あくまでも参考データに過ぎないのですが、子供の成長と共に家計の支出は増え続けるのが一般的です。若い時期は世帯の収入も少ないのですが、やはり若い時期ほど自分たちで支出を調整できるので、貯蓄がしやすいと言えるでしょう。子供が大きくなると、教育費などはなかなか支出をコントロールするのが難しくなるのが現実です。ただ、ライフステージごとに支出をコントロールするといても、それには限界があります。

■家計の収入構造を見直す
あらためて、ライフステージ別の世帯の収入構造を見てみると、世帯主の収入は年齢と同時に増え続けているのに対し、配偶者の収入は出産で中断し、子育てが落ち着いた頃に復職しても収入としては出産前よりも減っています。ガイド平野はファイナンシャルプランナーとして、このようなパターンのライフプランを多く見てきました。妻が子育てをしながらパートに出て、一生懸命節約しているけれども、老後を安心して楽しく過ごすために必要な貯蓄を十分に行うことは難しいのが現状だと感じています。

そう考えると、世帯主と配偶者の収入を合わせて世帯の収入を増やしていくことが、これから家計を設計する上で大切な視点ではないかと思います。

■共働きと共家事・育児が新しいライフスタイル
そこで問題となるのは、家事・育児についてです。1つは、「男性は外で稼ぎ、女性は家庭を守る」という役割分担の見直しです。最近では、男性よりも女性の方が収入が多い場合も増えてきています。それは、社会でも女性の活躍する場が増えているからに他なりません。家庭を振り返ってみると、家事・育児はそもそも女性がしなければいけないというものではなく、社会で女性が活躍するのと同様、家庭でも男性が力を発揮しても良いはずです。

そしてもう1つは、夫婦で共働きを前提とするのならば、共働きを続けられる環境を整えるということです。家事・育児の役割分担を見直すといっても、夫にとっても妻にとっても家事・育児の負担が大きいと仕事に支障を来たします。そうならないために、家事・育児の一部を家事代行業者などにアウトソースをしたり、便利な家電を購入したりするなどして、共働きを続けられる環境を整えるためにも積極的にお金を使うのです。

ライフステージで見ると、若い時期の消費支出は増え、貯蓄が減るかもしれませんが、ライフステージが上がると共に世帯収入の増え方がそれ以上に大きいので、今までの人生設計よりも人生のキャッシュフローとしては良くなるはずです。

人生という長い期間で見て、どのように収入・支出を組み立てていくとよいか、1つの視点として参考にして頂ければ幸いです。

【関連リンク】
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