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ぶっ飛びスプーンで最長不倒へ!(2ページ目)

ティーアップせずに、もっとも飛距離を出すクラブ、それがスプーン(3番ウッド)。最近では、特徴を特化したスプーンだけをラインナップしたモデルも登場しています。攻めにも守りにも力を発揮するスプーンの選び方について、解説します。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド


信頼できるスプーンの選び方

syb

SYB「FC-714」。3番ウッドには、13度と15度の2種類のラインナップがある。技量や用途によって選択可能。

最長不倒を目指す、スプーン選びに重要なポイント、一番はロフト角でしょう。
スプーンのロフト角は一般的には、15度程度。中には、13度くらいのものもあります。男子のツアープロが使用するのも13度や14度といったロフト角が少ないスプーンです。

飛距離を出すには、ロフト角が少ないモデルが有利と思われがちですが、必ずしもそうとは言い切れません。
ティーアップして使用するドライバーと異なり、地面から打つスプーンでは、飛距離を出すために、ある程度の打ち出し角の高さが必要。ツアープロのようにヘッドスピードが速く、しっかりとボールをミートできるプレーヤー以外では、14度以下のロフト角のスプーンを高確率でヒットすることは難しいでしょう。
私見ですが、あえて目安を言えば、ヘッドスピードが43m/s以上のシングルプレーヤー(ハンディキャップ一桁のゴルファー)クラスの腕前が無くては、ロフト角15度以上のスプーンを選択した方が無難です。

長さも重要なポイントです。
air-blue

スプーンで41.5インチという短尺仕様。「air-blue」フェアウェイウッド


飛距離アップには、シャフト長を長くすることが効果的。ヘッドスピードが速くなります。
しかし、シャフトが長くなる事はミート率が下がり、大きなミスにつながる可能性も高くなります。
前出した、飛距離重視タイプのスプーンは、シャフトが長めです。ヤマハ「inpresX D パワースプーン」は、なんと43.5インチと20年前のドライバーの長さに。場合によっては、短めのシャフトの方がミート率が高くなり、平均的に飛距離が稼ぎやすくなることもあります。

ミート率を重視した短めのシャフトが装着された、いわゆる「短尺」のスプーンも市販されています。フェアウェイウッドが苦手なゴルファーは、そうしたものを試す方法もあります。

ヘッド形状もこだわりたいところ。
構えた時に見える投影面積は大きなほうが安心感があります。小ぶりなヘッドであれば、ライの悪いときに打ちやすく、操作性が高いメリットがあります。
スプーンを手にする状況はライが良いときが多いと思います。シャフト長が長いことからもやや大ぶりのスプーンがおすすめです。

フェース面の厚みも重要で、薄いほうが上がりやすいイメージがわきます。ゴルファーによっては、ボールが上がりすぎたり、下をくぐったりするイメージを嫌がり、厚みのあるモデルをチョイスしたくなるかもしれません。自分のイメージに合う程よい厚みを選びましょう。

基本的には、スプーンをしっかり打ちこなすにはヘッドスピードの速さが必要。長いシャフトが苦手な方は、よりロフト角のあるバッフィ(4番ウッド)やクリーク(5番ウッド)を選択した方が良い結果になるでしょう。

ツアープロは、気に入ったスプーンに出会うと、なかなか変更しません。頼りになるスプーンは、ドライバーの代わりにティーショットしたり、ロングホールで2オンを狙ったりなど攻守に活躍してくれます。長く愛用できるスプーンに出会うためにも、まずは、色々なモデルを試したいところです。

<参考サイト>
PRGR(プロギア) eggII スプーン
マグレガー 「MACTEC S101 スーパースプーン」
ヤマハ 「inpresX D パワースプーン」
air-golf 「air-blue」短尺 フェアウェイウッド



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